No.372

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兵庫県加古川市では小学生らの見守りのため1500台近い防犯カメラが設置されている
フォーカス
 ふるさと納税の収支尻
リポート
 デジタル時代の業務改革 水之浦 啓介氏
持続可能な未来へ 藤山 浩氏
 一人一人の小さな力を地元で紡ぐ
グローカルインタビュー
 秋田県知事 佐竹 敬久氏
自治体防災の要諦 河田 惠昭氏
 南海トラフをどう迎撃するか
特集地域の防犯力を高める
     ICTで子ども見守り、詐欺の電話遮断も
地方自治体が防犯の強化に相次ぎ乗り出した。5月に川崎市で登校中の児童ら20人が殺傷されるなど、子どもが被害に遭う事件が後を絶たない。高齢者を狙って電話をかけお金を詐取する事件の発生も高水準のままだ。犯罪防止は警察が担うが、ここに来て市区など基礎自治体の間にも責任を持つという機運が以前に増して高まっている。安心・安全のまちづくりを進めていけば、地域の魅力が向上し、流入人口が増えるといった効果も見込めるからだ。家庭や事業所でも安全に対する意識は浸透しつつあり、各自治体はICT(情報通信技術)を活用した最新装置の導入や住民を巻き込んだ「見守り」活動などを積極的に進めている。一方で住民の個人情報保護などの課題も見えてきた。防犯力を高めようとする自治体の最前線を追った。