No.367

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「江釣子ショッピングセンター・パル」(岩手県北上市)の強みは地域との協業。日曜日の「母ちゃん市場」には朝取りの青果が並び、地産地消を後押しする
フォーカス
 大阪メトロ、民営化1年の成果は
リポート
 都道府県別・年齢別人口移動を読む
リポート
 キャッシュレス決済、自治体も本腰
グローカルインタビュー
 愛媛県西条市長 玉井 敏久氏
地域共生社会への課題  浅川 澄一氏
 共生型サービス、富山が断トツ
特集SCは地域に何をもたらしたか
     商店街との対立超え、人が集まる核に
1950年代に登場したショッピングセンター(SC)は、国内の代表的な大型商業施設に成長し、消費生活に不可欠な存在となった。典型的な形態である郊外型SCは、車でのアクセスを想定した広い駐車場を持ち、多彩なテナントが入居。若い世代を中心に人気を集め、この10年間で8%増とわずかながらも増えた。半面、その集客力ゆえに中心市街地衰退の原因と批判され、地元商店街との商業調整に長く翻弄され続けた。今はそうした対立を超え、都市間競争が激しくなる中で、まちににぎわいをもたらす核と評価する声が広がりつつある。SCは各地のまちづくりにどんな影響を与えたのか。地方自治体はもう一つのまちづくりの方向を示す都市機能集積のコンパクトシティー構想とどう両立させようとしているのか。いくつかの事例を通して現状を探ってみた。