No.320

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2006年に開館した茨城県の潮来市立図書館は、廃校になった小学校を活用して建設費を抑え、日本図書館協会建築賞を受賞している
グローカルインタビュー
 栃木県足利市長 和泉 聡氏
フォーカス
 マイナンバーカードの普及足踏み
地域論壇 松田 智生氏
 明るい逆参勤交代のすすめ
これからの都市防災 廣井 悠氏
 「避難しやすいまち」を実現するには
Interview首長
 北海道上士幌町長 竹中 貢氏
特集 岐路に立つ公立図書館
          多彩なサービスで行きたくなる場に
 活字離れが進む中、活字情報の総本山といえる図書館は、その役割が問い直されている。図書館総数と蔵書数は過去30年間増加する一方、専任の司書や資料費は減少傾向にあり、各館は少ない予算と苦しい人繰りでの活動を余儀なくされている。厳しい環境下で地域住民に魅力あるサービスを提供するため、先進的な公立図書館は情報発信や託児サービス、学校図書館との連携・支援などで利用者の関心をひき付けている。図書館の魅力を高めるため、どのように創意工夫の種をまき、知恵を絞ったサービスを根付かせ、継続させているのか。活動の最前線を探るとともに、日本図書館協会から入手したデータを分析した。地方交付税の算定に使われる基準財政需要額との比較では、市区町村全体で持ち出しになっている実態が浮かび上がった。