ベトナムのグエン・コン・タン副首相

　同副首相は「ベトナムは危機の台風の目には位置していないが、すでにマイナスの影響を受けている」と述べ、通貨・金融危機の影響として同国通貨への切り下げ圧力、輸出の減速、海外直接投資の減少などをあげた。

　また「困難は一時的なものだ。東南アジア諸国には発展の機会が残っている」とも述べ、成長への潜在力を強調。同国への海外投資家の信認を回復するために投資環境を整備し、安定した銀行・金融システムを構築する考えを示した。日本に対しては「ベトナムが農産物を輸出しやすいよう規制緩和してほしい」と要望した。