アンソン・チャン
香港政務長官
 手腕に定評、ナンバー2

 香港を代表する行政官。93年11月に総督に次ぐナンバー2の位置にある行政長官に任命されて以来、97年の香港の中国復帰後も、初代の行政長官に選ばれた董建華(C・H・トン)につぐ政務官に就任し行政に辣腕(らつわん)を振るう。

 行政手腕には定評がある。香港政庁史上初の中国人、同時に女性長官として注目され、19万人を数える香港の公務員の長として、英国から中国への主権の移行前後の行政の継続性維持に力を発揮した。

 ことし春北京で開いた全国政治協商会議の香港分科会で、行政区に批判的な香港ラジオへの非難が参加者から出たときには「不必要な発言」と真っ先にたしなめるなど「筋を通す人」と市民の評価も高い。金融、経済、商工業、社会福祉などの各分野を歴任。香港大学英文学科卒、58歳。

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