グローバルな金融資本市場を読み解き、
世界の動きを伝えられる記者を目指す。

記者
記者

欧州編集総局 編集部
2007年入社
社会学部卒
※所属部局は取材時点のものです

CAREER STEP

2007年

入社 東京・編集局証券部

株式相場担当としてリーマン・ショックの大激動を目撃。マーケット報道の醍醐味を知る。

2010年

日経QUICKニュース社(NQN) 出向

株式・外為・短期市場などの速報を担当。金融緩和に追い込まれる日銀取材が思い出。

2013年

東京・編集局証券部

1年間の株式担当を経て、アパレルや通信業界の財務・業績取材に走り回る。

2016年

東京・編集局国際アジア部(現・国際部)

英国のEU離脱決定、トランプ米大統領誕生など大ニュースが続発。国際報道と英語を勉強。

2017年

欧州編集総局編集部(ロンドン)

生まれて初めての外国暮らしに。初期のホームシックを乗り越え海外生活を満喫中。

なぜ就職先に日経を選んだのですか。

中学生の頃から新聞を読んだりニュースを見たりするのが大好きで、将来は記者になりたいと思い続けてきました。就職先として日経を志望したきっかけのひとつは、学生時代にライブドアや村上ファンドの騒動など、世の中を大きく揺さぶる株式市場発のニュースが相次いでいたことでした。企業やそこで働く従業員だけでなく、社会全体が影響を受けるお金にまつわるニュースに触れるにつれ、経済報道に興味を持つようになりました。

私たちの暮らしはモノを買ったり働いたりをはじめ、全てが経済活動です。お金の流れを通じて世の中の動きを見てみたいと考えるようになり、面接でも志望動機として素直にそんなことを伝えました。日経は株価指数の「日経平均株価」や記事データベース「日経テレコン」をはじめ、データ関連の事業を数多く手掛けています。デジタル分野に当時から力を入れており、先手を打って新しいことに積極的にチャレンジしている印象も持っていました。メディア企業の中で将来性がありそうだと考えたのも日経を志した理由です。

現在の仕事内容を教えてください。

2017年秋に欧州編集総局(ロンドン)へ転勤しました。英国を中心とする欧州のマーケット、経済情勢、企業動向などをカバーしています。英イングランド銀行の金融政策、通貨ポンドの値動きから企業の経営戦略まで、日本にいたときより格段に広い分野に目を配っています。

赴任以来の大きなテーマが、英国の欧州連合(EU)からの離脱をめぐる動向です。離脱を決めた16年6月の国民投票の際には、東京からの応援出張でロンドンで歴史的瞬間を目の当たりにしました。それから3年以上たちましたが、EU離脱の着地点が見えない状況は全く変わっていません。大きな決断をした英国がどこに向かっていくのか、それが世界にどのような影響を与えていくのか、欧州総支局の同僚と連携しながら取材を続けています。

私は生まれてから日本以外に住んだことがなく海外留学の経験もない、いわゆる「純ドメスティック」な人間で、赴任から2年が過ぎた今も英語には苦労しています。国際言語としての英語の重要性を本場で実感しながら、日々勉強を続けています。

この仕事ならではの難しさと
面白さを教えてください。

記者の仕事が面白いのは、世の中の仕組みや動きを、第一線で働く当事者や専門家からじかに勉強できることです。大企業やベンチャー企業の経営者、巨額の資金を動かすファンドマネジャー、市場や経済を分析するアナリストやストラテジストをはじめ、これまで多くの方に接してきました。一般の人がなかなか入れない現場を見せてもらえる機会も多くあります。純粋に面白いかどうかという興味をベースに仕事ができること、日々の成果が記事という目に入れる形で多くの人に読んでもらえて記録として残ることも大きな魅力です。

こうした面白さの裏返しで、早く正確にニュースを伝える情報の媒介者として、非常に大きな責任を伴います。異動で担当が変わったら初日から新分野の専門的な取材に走り回らなければなりません。取材先は多くの場合、その道のプロであるのに対し、記者は観察者としてはプロでも当事者ではありません。専門家から一般人まで幅広い読者を納得させる明快な記事を書くのは難しく、入社から10年以上たった今も常に悩みながら仕事をしています。

今後のビジョンを教えてください。

入社してから魅了されてきた金融資本市場をグローバルに取材、分析できるジャーナリストとして専門性を磨き、世界経済やマネーの流れを探究し続けたいと考えています。

マーケットでは日々、国境を越えた膨大な取引によって相場が常に動いています。そこで付けられる価格は一つ一つが客観的な数字ですが、安いと考えた買い手と、高いと考えた売り手がせめぎ合った結果として形勢されるものです。様々な意見や材料の集合体であり、唯一の答えではなく常に様々な見方があります。世界的な金融危機が過去に何度も起きたように間違うことも多々あります。あらゆるものを飲み込んでいく市場を読み解き、世界の動きを伝えられる記者になれるよう努力しています。

またデジタル化が止まることなく進んでいくなか、一人の記者としてデータジャーナリズムなど新たな形の報道にも挑戦していきたいです。日経も掲げている「デジタル」「グローバル」に対応した記者として進化を続けることが目標です。