メディアへの夢を追いかけて日経へ。
業界横断的な取材で自らの興味を追求する。

記者
記者

東京・編集局 企業報道部
2007年入社
総合政策学部卒
※所属部局は取材時点のものです

CAREER STEP

2007年

入社 東京・編集局生活情報部

夕刊・生活面を担当し、介護や働く女性に関する記事を執筆。

2008年

東京・編集局産業部(現・企業報道部)

機械グループに配属、金型業界から農機・精密まで幅広い業界を取材。その後電機業界や商社業界を担当。

2013年

タイ・バンコク支局(現・アジア編集総局)

産業ニュースから政治・経済ニュースまで幅広く取材。

2017年

帰国、産休・育休で1年ほど仕事を休む。

2018年

東京・編集局企業報道部

スタートアップ企業の取材担当を経て、企画班に所属。企業取材の原点である中小企業や外国人労働者、また知的財産の取材など興味あるテーマを掘り下げて取材。

なぜ就職先に日経を選んだのですか。

実は日経は2社目の就職先で、新卒では大手電機メーカーに入りました。高校生の頃から憧れていたメディアへの就活は当時全滅。もう一つの夢だった海外で働くという夢を追いかけて、駐在のチャンスが多いと思った電機メーカーを受け、運良く拾ってもらいました。

電子部品の海外営業として社会人生活をスタート。入社1年目から海外出張のチャンスを頂くなど充実した日々でしたが、ある技術者の方との出会いがあきらめかけたメディアへの夢を再び追いかけるきかっけとなりました。顧客の要望に応じ、数cm角の電子部品をコンマ1mmずつ小さくするために、数銭安くするために、様々な工夫を凝らし技術革新を進める。技術者の方の血のにじむような努力を目の当たりにしました。

その姿に感銘を受け、日本を支えるたくさんの技術者のストーリーを描きたい。そう思い約2年後、他紙に比べ産業ニュースの比重が高い日経だけに絞り込み応募、熱意を伝えて採用が決まりました。

現在の仕事内容を教えてください。

現在は企業報道部の総合BIZグループというところで、担当業界を持たず業界横断的な取材を進めています。時流にあったトピックや、自らが興味ある分野を掘り下げる担当です。特定の企業を見ていれば済むというわけにいかないので、常にアンテナを張って面白いトピックや業界横断的なテーマを探さなければならない難しさがあります。

自分のなかで継続して追いかけているテーマは主に2つです。新たな在留資格が設けられた外国人労働者、大廃業時代を迎えた中小企業、町工場の取材などは常に進めています。原則担当はないと言いましたが、知的財産に関する大型企画などをグループの同僚と、さらに編集局を飛び越えた全社横断チームを組んでコンテンツ化を進めています。ほかにも本紙1面の長期連載企画に携わっています。

子育て中なので基本的には午後6時前に会社を出なければなりません。昔に比べ、いかに昼間の仕事時間を効率的に進めるかをかなり意識してやりくりしています。

この仕事ならではの難しさと
面白さを教えてください。

「将来の夢は何ですか?」。タイに駐在していたころ、ある田舎の飲食店で働いていた若い女性に何気なくインタビューしました。「夢って何ですか?」。逆に問い返された私は動揺しました。

その女性は少数民族で、タイからもどの国からも国籍を与えられていない無国籍の女性でした。私は涙をにじませながら「夢」の説明をしました。日本であれば将来の夢は幼稚園や小学校で当たり前のように話しています。世界では自らのちっぽけな知識や常識の範囲外で多くのことが日々起きていると、その時改めて気付かされました。

無国籍の人がいるという事実は過去のニュースや文献で知ることができても、実際その人たちが何を考えどう生活しているのか、これは現場に行ってしか知ることができません。それを知り世に伝えることこそが、記者の難しさであり醍醐味なのだと思います。この出来事以来、事実を分かった気になるのではなく、当事者の声を必ず聞き現場に赴くことを心がけています。

今後のビジョンを教えてください。

企業取材のおもしろさは経営者や社員、それを支える技術者などいかに面白い人にストーリーを充てることができるかだと思っています。企業を構成する「人」のストーリーをいかに発掘するか、また事象をいかに独特の切り口で切り取るかなど、コンテンツの質を上げる努力をしていきたいです。

また当面は中小町工場や外国人労働者など現在継続的に取材しているトピックをさらに深掘りして取材をしていきたいと思っています。特に経済を支える外国人とそれを受け入れる企業や地域がどう共存を図るかは、今後重要なテーマです。現場で何が起きているか最新の情報を常に追いかけ、新たな視点を読者に提供していければと思います。

自身の働き方自体も改善を進めていきたいと思っています。子ども自身はもちろん、両親や夫など周囲に負担をかけずに同僚にも迷惑をかけず、また自らのキャリアを進めるためにどう働くべきか、全方面で持続可能な働き方とは何か、模索しています。