外務省担当として国内外の取材に奔走。
国際社会の動向を正確に、忠実に伝える。

記者
記者

東京・編集局 政治部
2007年入社
文学部卒
※所属部局は取材時点のものです

CAREER STEP

2007年

入社 東京・編集局整理部(現・総合編集センター)

本紙企業面・国際面、日経MJ、1面・総合面などの見出しやレイアウトを担当

2010年

東京・編集局政治部

旧民主党政権下で与党・民主党の分裂や消費増税の3党合意などを取材。自民党の政権復帰後、公明党を担当。

2014年

さいたま支局

地元企業や金融機関、県庁などを幅広く取材

2017年

東京・編集局政治部

野党担当で旧民進党分裂を取材。防衛省では防衛大綱の見直しを追い、自民党担当を経て外務省担当。

なぜ就職先に日経を選んだのですか。

中学生の頃から漠然と新聞記者になりたい、と思っていました。中学校の卒業文集のテーマは「将来なりたい職業」で、新聞記者について調べて、世の中の動きをダイナミックに伝える記者の仕事に憧れました。大学生になってからは、友人と学生の出版団体を立ち上げました。全国の学生から出版したい本の企画を集めて、出版社の編集者の前でプレゼンテーションしてもらうイベントを企画する経験などを通じて、ますますメディアに関わる仕事をしたいと意識するようになりました。

その中でも日経を志望したのは、多くのメディアの中でも、丁寧でかつ、中立的に事実を報じているという印象があったからです。入社前に当時の編集幹部から「ほとんどの新聞が商品相場の欄で1種類だけ鶏卵の価格を掲載しているが、日経はS、M、Lと複数の相場を載せている」と言われたことが印象に残っています。小さなことに聞こえるかもしれませんが、ファクトを丁寧に正確に伝えることへの自負を感じました。

現在の仕事内容を教えてください。

2019年10月から外務省の担当をしています。元徴用工問題に端を発する日韓関係の悪化や、北朝鮮の核・ミサイル開発、ロシアとの平和条約締結に向けた交渉、緊迫する中東情勢など、日本外交を取り巻く課題は山積しています。日々刻々と動く国際社会の中で、海外の支局の記者や首相官邸の担当者とも連携を取りながら日本政府の動きをフォローし原稿を執筆しています。

国内で首相や外相が海外の要人と会談したりするのを記事にするほか、首相や外相が海外の国際会議に出席する際に同行して取材することもあります。国と国との外交関係は、それぞれの国の企業活動や文化の交流にも大きな影響を与えるだけに、緊張感とやりがいのある仕事です。

「米国第一」を唱えるトランプ米大統領の誕生や、英国のEU離脱など、国際政治も予測が難しい事態が増えています。その中で日本がどのような役割を果たしていくのか、しっかり取材して伝えていければと思います。

この仕事ならではの難しさと
面白さを教えてください。

記者の面白さは、世の中の大きなうねりに立ち会い、伝えることができるところだと思います。

2019年10月に消費税率が10%に上がり話題になりました。原点には、12年の旧民主党政権時の自民党、公明党との消費増税を巡る3党合意があります。私はその過程を取材する機会に恵まれました。消費増税という大きな政策決定に関わる政治家の息づかいを間近に感じられたのは幸運でした。

社会保障の安定のために消費増税を打ち出した野田佳彦首相、反対して民主党を割った小沢一郎氏、早期の衆院解散・総選挙を迫った自民党、支持者の反対の中、賛成した公明党……など様々な利害が絡み合いながら、ガラス細工のような合意が成立した時のことをよく覚えています。

難しさという点では、正確な事実を把握して伝える、という毎日の仕事が簡単そうに見えて実は最も難しいことだと感じます。同じ事象でも、取材対象者の立場によって見え方やとらえ方が異なります。複数の関係者の見方が異なる中で、報じるに足る事実が何なのかを見極めることは簡単ではありません。

今後のビジョンを教えてください。

与えられた仕事にガムシャラに取り組んでいるうちにいつのまにか10年以上がたってしまった、という感じで、改めて「ビジョン」と言われるとちょっと戸惑いますね。

日々の仕事の中で、これまでのような仕事のやり方では対応できないことが増えてきていると感じています。

一つはデジタル化の対応です。かつては締め切りに合わせて取材をして新聞の締め切りに原稿を間に合わせるというのが基本的な動きでした。今は日経電子版をはじめとした電子メディアでいかに素早く発信するかが重要になっています。手元のスマートフォンで写真も動画も撮り、原稿も即座に書いて出稿するというスピーディーさが求められます。デジタル時代の新たな記者像を模索していきたいと思います。

もう一つは仕事と子育ての両立です。記者の仕事は一定程度、不規則な部分があります。夫婦共働きが当たり前になり、これまで以上に子育てとの両立に苦労する男性記者も増えてきます。しっかり両立して後輩たちに範を示せるような記者になりたいと思っています。