COMPANY

テクノロジーと課題解決の提案力で
グローバルメディアとしての
さらなる成長を遂げる

代表取締役社長
長谷部 剛

新聞には成長力がある

デジタル技術を取り込み、グローバルに展開していく。それが、日経グループの目指す姿です。

日経が社会に提供できる価値は情報です。最新のテクノロジーを使って発信の方法に磨きをかけ、舞台を広げていけば、さらに成長していけると確信しています。

そのためにやらなければいけないことは、いくつもあると思います。まず良質なコンテンツを提供し続けていく必要があります。人々の関心を呼ぶ記事や広告はもちろんのこと、教育支援などのサービスやイベントを作り上げていかねばなりません。試行錯誤しながら、オリジナルで価値の高いコンテンツを作っていくこと。それが、日経の力にもなります。

もうひとつは、読者や顧客と直接つながることです。記事を書いたら終わり、朝刊を売ったら終わりという時代ではありません。読者の関心にどこまでこたえているか、顧客の問題に解決策を示せているか。デジタル技術が格段に進歩した今、読者や顧客の反応はたやすく集められるようになりました。多くの問題や課題に直面する人たちに、日経が提供できることはあるはずです。読者・顧客としっかり向き合う姿勢が日経への信頼を高めると考えています。

社会への責任を果たす

社会的な責任を果たすことも、日経の重要な使命です。地球環境は急速に悪化し、社会の分断や格差も拡大しています。新型コロナウイルスも世界に試練を与えました。先行きを見通しにくい時代だからこそ、メディアの役割は増しているように感じます。

現に世界のメディアに対する信頼は回復しつつあります。電子版の読者数を増やしているメディアは少なくありません。

日経電子版も創刊10年で有料購読者数を80万人規模にまで伸ばしました。2015年に買収した英フィナンシャル・タイムズ(FT)と組み、世界の先を読む新たな視点を提供しています。アジアのニュースを英語で発信する「Nikkei Asia」も世界のビジネスパーソンに浸透しています。様々な媒体を通じ、世界に解決のヒントを投げかける。やりがいのある仕事です。

日経は中正公平の社是のもと、基本理念である「自由で健全な市場経済と民主主義の発展」に向けて言論報道を続けています。どちらか一方に偏った答えを押し付けるのではなく、考えるための材料を多面的に提供する。「それにはどうしたらいいのか」。高い理想と志を持って懸命に考える人。そんな人に日経の仲間に加わってもらいたいと思います。

テックで未来を切り開く

これからの日経の可能性を広げるのはテクノロジーです。

技術主導の「テックドリブン」が生む新しいコンテンツやサービスが求められています。デジタルを生かした広告やイベント、キャリア支援など、新しい成長の源泉を育むのはエンジニアやデザイナーです。海外で働いた経験のある人、他社でキャリアを積んだ人など、腕に覚えがある人に力を発揮してほしいと思います。

日経は働き方改革に積極的に取り組んできました。社員には結婚や出産、育児といった様々なライフステージを経ながら、働き続けてもらいたいと考えるからです。ワークライフバランスを実現し、どんどんキャリアアップしてほしい。研修の充実など、社員一人ひとりに適した投資を進めていくつもりです。

日経の前身である「中外物価新報」が創刊されたのは明治9年(1876年)のことでした。歴史と伝統のある新聞社も常に変化しなければいけません。日経は若い皆さんの挑戦する意欲を育む会社でありたい。新たなコンテンツを生み出す一員となり、世界に乗り出してほしいと願っています。