都内のホテルで開催した第15回国際交流会議「アジアの未来」(日本経済新聞社主催)は22日、安全保障問題に関する討論を開き、日米中韓のパネリストが北朝鮮の核問題などについて意見を交換した。ウィリアム・ペリー元米国防長官は同問題で中国に協力を呼びかけると同時に「米国は日韓と密接に協議していくことになる」と語った。同問題を巡る6カ国協議については「失敗だった」と明言。新たな戦略の必要性を強調したが、朱建栄・東洋学園大教授が中国の立場から「現時点で6カ国協議に代わる枠組みはない」と指摘するなど、具体論で主張の差が浮き彫りになった。
[5月23日/日本経済新聞]