Case Study 導入企業の実例紹介

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人材育成オンラインセミナー
現場でのリアル導入事例

日本経済新聞社

日本経済新聞社は9月14日に日経・人材育成オンラインセミナーを開催。導入企業であるテレコメディア、三菱電機インフォメーションネットワークの2社からご担当者をお迎えし、人材育成現場でのリアル導入事例についてお伺いしました。コーディネーターを日経TEST編集長 石塚慎司が務めました。当日の内容をお送りします。

◎事例1

テレコメディア コーポレートデザイン本部 長島美佐子氏

(コーディネーター)日本経済新聞 人材教育事業ユニット 日経TEST編集長 石塚慎司

(長島)

株式会社テレコメディアはコミュニケーションを通じて社会に役立つコンセプトのもと、テレマーケティング、アウトソーシング業務を展開しています。その中で私は人事・研修・採用を担当しております。男女比は1対9で非常に女性が多い職場です。社員が約200名、パートとアルバイトが1000人。クライアントの一般企業、官公庁様から委託を受け、クライアントとエンドユーザーをつなぐ役割を担っております。17言語(2021年9月時点)に対応する、言語を通じたバリアフリーの事業もしています。徳島県に5つのコールセンターを開設しているほか、最近のトピックとしては昨年のコロナ禍を受け、日本航空の客室乗務員のみなさんに出向いただき、接客のスキルを存分に発揮していただく一方で、私共のコミュニケーションサービスの新たなスキルアップにも貢献いただいています。

(石塚)

御社が日経TESTをどのように活用されているか、仕組みや対象をご紹介いただけますか。

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(長島)

日経TESTは、マナープロトコール検定、電話応対のスキル資格、と合わせた弊社の3大資格の一つとして、2018年から導入しています。役員を含めた全従業員1200人が受験対象で、社員は全員、パートとアルバイトも希望者に受験してもらっています。

これまでで延べ250人、今年もすでに80名ほどが受験。年に2回の受験で、社内の会場で企業・団体試験を受験しています。社員には「合格点」としてスコア500点を設定しています。進出先の徳島では高校を卒業したばかりの新入社員もいるため、400点としております。スコア500点で3000円、600点で5000円、700点で8000円の資格手当を付けています。

パートやアルバイト勤務のスタッフには今後、会社の基軸となって活躍してほしいという思いがあります。今後のリーダー職になっていただくにあたり、社会の情勢や経済状況を勉強してもらうことは大変有効と思い、導入しました。合格点導入にあたっての議論はありましたが、大学生の方でも400点台を平均で取っているとうかがっており、社会人なら500点を基準にしても良いかと考え設定しました。

(石塚)

「合格点」はいちど500点をとるとそれでクリアになるのでしょうか。ある期間を経てまた受験する仕組みでしょうか。

(長島)

「1年更新」の仕組みで、いちど500点を取得したら終わりということではありません。毎年、受験をしてもらっております。

(石塚)

日経TESTのどのような点を評価されて、導入いただいたのでしょうか?

(長島)

ビジネスパーソンとして幅広い経済知識を習得できることはもちろん、実務経験や専門知識がなくても、新入社員から管理職・役員クラスまで、幅広い層が受験でき、全社統一で評価の指標になる点がよいと思います。生きた経済を学べることもありますし、毎年受験することで本人の定点観測や自己成長にもつながると考えています。何度受験しても点数がなかなか上がらないスタッフがいたり、逆に毎年高いスコアを維持するスタッフもいます。全従業員が毎年500点以上をクリアしていくのがなかなか難しく、常に学習が必要ということを改めて感じています。

春と秋に実施しているので、そこまでに勉強しようとか、新聞を読む癖をつけようといった声も聞かれますし、普段から社会や経済にアンテナを張る習慣ができつつあると思います。

(石塚)

「アンテナを張る」という意味で、日本経済新聞はどのくらいの方がご購読されているのでしょうか。

(長島)

社員はほぼ全員が、紙の新聞もしくは電子版で拝読しております。

(石塚)

ありがとうございます。従業員の皆さん同士が、日経新聞を読んで、「こういう記事は面白かった」と話題にするようなコミュニケーションはありますか。

(長島)

私共は日報を従業員同士でやりとりしているのですが、その中でも日経新聞でこういう記事が取り上げられていたとか、今後、ビジネスにつながるのではないかといった内容を、スタッフが投稿したりしています。

(石塚)

新入社員の皆さんの定期研修などで日経TESTの「受験対策」をされているとうかがいました。

(長島)

2020年までは、2時間の研修を6回ほど日経TESTの前に行っておりました。新聞を読むポイントから始まり、重要な項目やトピックなどを社内講師が取り上げていました。今年は内定者研修でも、新聞を読む習慣をつけてもらいたいと、気になった記事をみんなでディスカッションすることに取り組みました。

(石塚)

社員の方を講師に勉強会をされているということですが、具体的にどのような方が、どのようなタイトルで、講義されているのか教えていただけますか。

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(長島)

講師の者は私共のコーポレートデザイン本部、労務部門を担当している責任者の者が現在は担当しておりますが、日経TESTを最初に「ぜひ導入したい」と提案していた者です。日経TESTの公式テキストはもちろんありますが、それ以外も自分でテキストを作ってくれたり、実践編の問題を自ら作ったり、研修6回のうち2回の後半に模擬テストを行ったりしています。模擬テストは過去の日経TESTのテキストから集めたり、新聞の中で気になった記事とか、よく出るキーワードをもとに問題を作成しています。

(石塚)

御社の社員がキーワードとして拾われるなかで、目立つ傾向はありますか。

(長島)

コミュニケーションに関する仕事をしておりますので、マーケティング関係とか、コミュニケーションに関する新しいシステムの仕組みができたとか、「5G」が普及しつつあるなどのキーワードが気になるとよく聞きます。日経TESTは難しいと言われることが多いのですが、テストの問題を通して、自分の中で理解が深まってきたとか、あとから新聞を見返したら回答がわかったとか......。新聞を読んだりキーワードを関連付けて考えることは習慣づけないと難しいところもあると思いますが、日経TESTの受験を通して、そのあたりがやっと腑に落ちたというスタッフもおりました。

(石塚)

経済とかビジネスというと「何か難しい」という先入観もありますが、一度コツをつかんでいただくと面白いように世の中の動きがわかってくる。腑に落ちるとますます情報を吸収したくなると常々考えています。大変よい活用法だと思います。ところで地方(徳島)の従業員の皆さんはどのように受験されていますか。また、社員の皆さんのスコアはどの程度でしょうか。

(長島)

徳島県には今、5拠点、徳島市内を含めて5拠点進出しております。スタッフは600人ほどいますが、これらの拠点のスタッフも日経TESTを受験しております。勤務時間中に社内で受験できることは大きなメリットと感じています。時間帯も例えば同じ日の午前と午後での2回開催などに対応いただけています。平均スコアは500点以上が一番多く、7割以上が500点から600点。600から700の間が2割くらい。700点以上が約1割くらいです。前回よりかなり点数が伸びた事例もありますし、600点以上をずっとキープしているスタッフもいます。

結果をいただいたら、全受験者のスコアをで一斉に公開しており、名前と点数を全員分、その都度公開しております。もともと弊社のトップが、良くても悪くても点数は公開し、士気を高めていこうと申しまして、第1回目に公表したところからスタートしています。

(石塚)

スコアの公表は他社ではあまりありませんが、社内に抵抗感などありませんでしたか。

(長島)

最初は公開しないでほしいという要望ももらいましたが、最近は当然公開されると社員も思っており、良い意味で学習の後押しになっていると思います。

◎事例2

三菱電機インフォメーションネットワーク アプリケーション事業統括部 木下由紀子氏

(コーディネーター) 日本経済新聞 人材教育事業ユニット 日経TEST編集長 石塚慎司

(木下)

私共は情報システム関連のネットワーク、クラウド、セキュリティー、アプリケーションの4分野で事業を展開している会社です。現在約3000人の社員数で、職種では8割以上がシステムエンジニア(SE)です。私の所属するアプリケーション事業統括部・教育事業推進課では研修の企画から運営、そして事後フォローサービスを提供していますが、社内で展開している研修は商材化し、社外向けにもサービスとして展開しています。

私共では次期リーダークラスを対象に、約半年間にわたり、若手技術者教育講座という研修を行っております。その中で日経さんの教材と研修を組み合わせて実施しています。「若手次期リーダークラス」は、入社10年前後を対象としております。

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(石塚)

「若手技術者教育講座」では研修の最初にまず、日経TEST研修ドリルを受けていただいているとうかがいました。どういう狙いでしょうか。

(木下)

私共はSE中心ですので、テクニカルなところはスキルアップができている部分があるんですけど、一般常識に関しましては、やはり自分の業務にとらわれがちです。どれだけ一般常識に対して情報収集ができているかの現状把握をするため、研修ドリルを実施しております。

また、知力研修を一日かけて行っているんですけど、講師が記者の方で、新聞を通じてどのように情報収集をしたらいいのかを伝えていただいております。受講者が自分はいかに情報収集ができていないかとか、ビジネスチャンスを喪失しているのではないか、ということに気づいてもらう狙いもあります。

(石塚)

研修のプログラムを拝見すると、「経済知力研修」のあと財務会計、ビジネス思考、考える力とマーケティングといったメニューの後に、「発表会」が組まれています。この発表会というのはどういう形と位置づけですか。

(木下)

一連の講座を受け、半年間学んだことを踏まえ、今後どうしていきたいのかを最後に宣言してもらう目的です。

この研修はだいたい15~20名で、今年は20名で実施しました。次期主任クラスで、昇格試験を受ける前段階の者が対象者になります。

次期リーダークラスの対象者は、入社10年前後なので、ある程度日々の業務はこなせて一般常識や幅広い市場動向を理解していないと、なかなかお客様への提案ができませんし、事業をけん引していくのも難しいと思っております。そのあたりを自覚してもらう狙いでやっております。

(石塚)

アプリケーション事業以外の事業部に展開していく計画はありますか。

(木下)

実は昨年度は1事業部だったんですが、今年度から2事業部に増やし、徐々にですが横展開も進めつつあります。その中で最も課題として悩んでいることは、実際に研修を始めている部門では評価をいただいているのですが、これまでまったくかかわってこなかった部門に「こういう研修はどうですか」と言っても、なかなか納得していただけないことです。研修効果を可視化したものをきちんと提供して説明できれば、という思いがあります。

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(石塚)

「可視化」という点では、私共からご紹介したいデータがあります。

毎年継続的に利用しているA社さまで、時系列で比較して、スコアがどのくらい伸びたのかに関するデータがあります。日経TESTを受験いただくと、全体のスコアのほか、こうした形で5つの評価軸、6つのジャンル別に分けて強みと弱みがわかるレーダーチャートをご提供しています。A社さんの場合、技術系の方が非常に多く、やはり専門分野は強いけれど、どうも視野が狭いという会社のトップの問題意識があり、その弱点を日経TESTの導入で何とかしたいという狙いがありました。2018年のスコアをみると、確かに「視野の広さ」の評価軸がへこんでいました。それが2年間の成果として視野の広さのところが目に見えて伸びました。そのほかビジネスに結び付く実践知識も伸びています。ジャンル別ではビジネスに結び付くマーケティングや会計の部分も伸びています。一方でジャンルでは企業戦略、評価軸では基礎知識や考える力にまだ課題がある、といったことが読み取れます。このようなデータは御社に限らず、導入効果を可視化したい企業の皆様には参考になると思います。

(木下)

導入による変化がわかるので、説得力のある指標かと思いました。技術系社員が多い会社とのことで、マーケティングのジャンルが弱いという点も共通していると思います。

(石塚)

そういう意味でいうと、御社の場合、研修ドリルを受験した後の半年間の研修のマーケティングと会計のところは特別に講座を開いて研修されており、狙いどおり、成果が出ているとよいですね。

(石塚)

日経TESTを組み込んだ研修の導入から5~6年とのことですが、手ごたえはいかがでしょうか。

(木下)

自発的に考えるきっかけづくりとして、よかったと思います。今年度の受講生からも、自分の足りないところの気づきになったとの声が目立ち、今後こういう風に生かしたい、とはっきりとした目的意識を発表していた社員が結構いました。基本的に次期リーダークラスの社員なので、現状の把握で日本経済新聞社の教材を使って気づきを促し、スキルアップにつなげていければよいと思っていますす。

(石塚)

今までのリーダー育成だとどうしても、リーダーシップや経験が重視されてきた面がありますが、日経TESTや関連する研修は「知識」に重点を置いています。「知識」を重視した日経TESTなどをどう評価しますか

(木下)

具体的なビジネスチャンスをつかむときに、多岐にわたって情報収集をすることで見えてくるものがあります。一方で知識が乏しいためにチャンスを逃すこともある。それに気づく行動変容につながればと思っています。

(石塚)

ありがとうございます。日経TESTはいわゆる「変革人材」を育てるための「ビジネス洞察力」を測ることを目標にしています。新たな価値を創造するためには経験や資質もむろん重要ですが、その前提となる、課題を的確につかむ力が重要です。「インプットなくして質の高いアウトプットなし」で、ここは日経TESTの狙いをPRさせていただきました

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(木下)

日経TESTの狙いも改めてうかがって振り返ると、テストと研修を組み合わせることで効果が出ることがわかりました。知識の「引き出し」をもう少し多くできるような、日経TESTや研修の使い方ができればよいと思っております。

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