Case Study 導入企業の実例紹介

お役立ち情報を全て見る

日本経済新聞社主催VERSANT特別セミナー 「リモートワーク時代の英語研修を考えよう」 安河内哲也氏VS斉藤淳氏

日本経済新聞社(VERSANT)

日本経済新聞社は76日、オンラインセミナー「リモートワーク時代の英語研修を考えよう」を開催しました。

コロナ感染問題により日本の多くの企業で働き方や学び方が大きく変わっています。こうした時代に、日本のビジネスパーソンが苦手とする英語スピーキング力をどのように高めていくことができるのでしょうか。そして、社員を育成する企業の人事・研修担当者の皆さんはグローバルで活躍できる社員を育成するために英語スピーキング力をどのように引き上げていくことが必要なのでしょうか。

今回は「リモートワーク時代の英語研修を考える」をテーマに、英語スピーキング教育では国内屈指の論客である2人の講師をお招きしました。カリスマ英語講師の安河内哲也先生、米イェール大学の元助教授(政治学)であり米国の名門大学に数多くの生徒を送り出されているJPREP斉藤塾代表の斉藤淳先生です。

こちらではセミナーの前半部分をご紹介します。

【トピック1】

世界中にコロナ感染問題が広がり、日本企業も様々な対応を迫られています。リモートワークが必要になり、働き方も学び方も大きく変わっていきます。こうした時代に、英語研修もオンライン化が進んでいます。このメリットとデメリットはどんなことでしょうか。

安河内先生

「英語が下手はお家の恥?まず話そうよ」

オンラインの授業を2 つに大きく分けると同期型、非同期型がありますね。非同期型は録画してYoutube などで配信する一方通行のものです。同期型はオンライン研修などリアルタイムかつ双方向でやるものです。

これから一段と増えるオンライン研修ではより一層、講師のファシリテーションスキルが問われます。ただ、英語研修に参加する日本のビジネスパースンがあまり話そうとしない理由はいろいろありますね。何よりも、間違いを恐れてしまうことが大きな要因ではないでしょうか。なぜか、多くの日本人は「ネイティブみたいな英語を話せなければいけない」と思っている。「恥ずかしい英語をお見せするのはお家の恥だ。間違えたら、切腹しなきゃいけない」とでも思いこんでいるのではないですか。安河内さん.png

「バッハ会長だってネイティブじゃない!」

私たちはノンネイティブのスピーカーなのです。そもそも、ネイティブみたいな英語を話せるわけじゃない。「アイムジャパニーズ!」。それでいいのです。IOC のバッハ会長もWHO の事務総長もネイティブの英語じゃないでしょう。それでも国際機関のトップをやっている。Don't worry!ですよ。


外国語を習得する時には、「Abiguity Tolerance」という力が大事なのです。完璧にきちっと話せるはずはないので、英語学習においても、曖昧さを許容して、学習し、使っていくこと。

英語学習へのこうした考え方が、常に一つの正解を求められるマークシート文化の日本では育ちにくい。日本人は常に正しくなくてはいけないという意識が強くなりすぎている。

斉藤先生

「学習者のレベルとコンテンツのマッチングが成功のカギ」

現在のコロナ問題によって、グローバルよりローカルだということに気づかされました。私は東京で英語塾を経営していますが、オフィスは故郷の山形県酒田市にあります。これまでは仕事で海外に行こうとすると、まず成田に行って、そこから海外へ渡る必要がありました。今回のコロナ問題により、「(海外との仕事なども)オンラインでできるじゃないか」と気づきました。英語研修でも英語の学習でも教室とオンライン、それぞれの良さを生かせばよいでしょう。

特にオンライン研修では同期型も、非同期型も学習者とコンテンツのマッチングが大事です。学習者にとって、易しすぎても、難しすぎてもダメで、その人が伸びるのにちょうどいい難易度のコンテンツをピンポイントで提供することが大事です。現在はまだ技術的にできていませんが、学習者に最適な教材を、自動的に組み合わせられるようになるのがオンラインのメリットです。将来的にはAI やラーニングアナリティクスを駆使して、人間と機械ができることを適切に組み合わせるようにしたい。それができるようになったところが(英語教育業界における)勝者となるのではないでしょうか。今回のコロナはこうした新しい時代に向けて5 年も時計の針を進ませるきっかけになったのではないでしょうか。

「ほめる、励ます、適切にしかれるファシリテーターが重要」

「黙っている人に話させる」には、参加者の気持ちを溶きほぐすアイスブレイクを丁寧にやっていくことが大事です。アイスブレイク自体が嫌いだと目も当てられませんが、アイスブレーキングの目的を伝え、それに慣れてもらうことも必要ではないでしょうか。saitou3 .png

ブレイクアウトのセッション、ペアワークの狙いは教えることで知識を定着させる目標もあります。相方に教えることはとても意味があるのです。オンライン研修では運営側のスキルも問われています。3 段階くらい学習者のレベルを予め想定して、準備しておくなどの工夫も必要です。

また、学習意欲を高めるためにオンラインも教室も共通して大切なことがあります。それは「ほめる」「励ます」そして時には「適切な形で、しかる」ことも大事です。そこはファシリテーター役のまさに腕の見せ所なのです。良いコーチ役がいるかいないかで英語研修の成果が大きく変わってきます。

【トピック2】

オンライン研修や学習で、社員のモチベーションを高める秘訣とは何でしょうか。

安河内先生

「基礎固めの読み書きが大好きな日本、まずビール一杯の感じで英語を話そう」

生徒が英語をしゃべらないのは生徒が消極的ではなくて、斉藤先生が指摘されているようにファシリテーターの問題です。先生が元気だと生徒も元気になるし、先生がおとなしいと生徒もおとなしくなる。英語に関して絶対言えるのは、でたらめ英語でもいいので、生徒の前で英語をしゃべらないといけないのです。

英語学習はスピーイングプルにしないとモチベーションが高まらないのです。日本人は基礎固めがすごく大好きな民族です。必ず読み書きから入ってしまうが、聴くことができれば読めるようになる。この公式がよくわかっていない。読んでから聞こうとするからリスニングができないと言って困っている。とにかく話して、話して、話しまくる。企業の人事の皆さんも、「まずはビール一杯」という感じで、社員には英語スピーキングをさせるようにしてほしい。それで、ある時期が来たらスピーキングテストを受けてくださいと言ってスピーキングテストを受けてもらう。

ただ、生徒の前で延々と英語をしゃべっちゃう先生もまた居たりするのですよ。これはよくない。生徒がしゃべったときに先生は評価されるわけで。先生の英語がうまいことで先生が評価されるべきではないと思いますね。

斉藤先生

「スクールの守衛さんも英語が上達!研修を業務の一部に組み込む」

私たちの英語教室の守衛さんたちも、どんどん英語を話せるようになっています。渋谷などの教室では外国人に道を聞かれて、英語で答えていますよ。生徒である子供たちも英語を熱心に勉強していますし、社員には外国人もいるからです。自然に話す環境を作っていけば業務の中で、みんなが英語を学び、英語ができるようになっていきます。英語を話すことが業務の一部というように研修を設計できれば、社員のモチベーションが低いと気にする必要はなくなるのではないでしょうか。

自動車でいうとエンジンがスピーキングなのですよ。スピーキングで話して通じて「あ、これ、楽しい」なんです。私も「英語を話して通じた。もっとやればできる」と思ったのです。そこからリーディングやライティングもできるようになっていったのです。そうなれば、モチベーションが長続きする。

★さらに詳しい資料のダウンロードはこちらから

日経の法人向けソリューションを
もっと詳しく

資料請求はこちら 無料トライアルはこちら