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中高生が学ぶサイエンス講義『高砂熱学、空調を語る』(日経サイエンス)

人事部 村上誠タカサゴ・アカデミー長

※『中高生が学ぶサイエンス講義』は企業担当者が自社の事業・研究開発活動を講義し、内容を『日経サイエンス』誌上に掲載する企画です。

「空調からエネルギーまで、変わりゆく未来」と題した特別講義が2019年10月、東京都立戸山高等学校(東京都新宿区)で開かれた。同校は文科省のSSH指定校。空調設備最大手の高砂熱学工業が空調とそれを支える基礎技術、省エネや未来のエネルギー技術などを幅広く解説した。BIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)に関する同社の取り組みの一つとして建物をリアルに再現するVR(仮想現実)技術も紹介し受講生から大きな歓声が上がった。

高砂熱学工業は、空調設備の研究開発・施工に取り組む創業96年の老舗企業。講師を務めた同社人事部の村上誠タカサゴ・アカデミー長は、空調とは主に建物内部の温度や湿度、清浄度、気流を制御することと説明した。室内の温度を適温に保てば快適に過ごせ、美術館の湿度を制御すれば絵画の絵の具の溶け出しやひび割れを防ぐことができるという。

リチウムイオン電池でも不可欠

2019年のノーベル化学賞の受賞テーマであるリチウムイオン電池などは、生産工場内の空調により水分を除くことで製造が可能になるという。清浄度も重要で、村上氏は「スマートフォン内のデバイスは、工場の空気がきれいでないと良い製品ができない」と指摘した。

また、村上氏は建造物のエネルギー消費も紹介。オフィスビルのエネルギー消費の約50%は空調で、温度設定など効率的な利用が大切と語った。さらに工場の排ガスの熱を取り出し吸着材に貯めて、別の場所に運び吸着材に貯めた熱を給湯などに活用する実験も紹介した。

設計図を立体表示

講義の最後には空調の施工に役立つ独自のBIMも紹介。ヘッドマウントディスプレーなどに設計図を立体表示できるもので、建設現場で施工にあたる技術職が使ったり施工主が建設前に確認したりしている。ディスプレーを装着して仮想空間を体験した受講生は「空気の流れが青や赤の矢印で目の前に現れた。見えない空気の動きが見えてとてもすごい」と語った。受講生からは「吸着材が貯める熱の損失率は」「どうやって企業成長を続けてきたのか」といった様々な質問が出た。

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