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汐留シティセンター開業 味覚競う、新興外食が相次ぎ出店

全面開業した汐留シティセンター(後方)と復元した旧新橋停車場(10日、東京都港区)
 東京・汐留の再開発地区に10日オープンする商業ビル「汐留シティセンター」に、多数の新興外食チェーンが出店する。飲食店ではアルコール比率の高いダイニング形式の店舗が目立つ。夜景が売りの高層階は客単価が1万円前後の高級店が並ぶのも特徴だ。

 飲食店は地下1階―2階と41―42階に入居する。地下1階はラーメン店や回転ずしなど比較的低単価の店が、1階は和洋総菜を扱うデリカテッセンの店が中心。

 2階には居酒屋チェーン「庵(あん)」などを展開する小林事務所(兵庫県川西市、小林敬社長)が同社で最大となる620平方メートルのダイニングバー「アンクラブ トウキョウ」を開く。和食とアジア料理を主体とした創作料理を提供する。

 コース料理は8000―1万5000円。平均客単価は昼4000円、夜間は主力店「庵」に比べて3倍近い1万5000円前後を見込む。月商目標は6000万円。ブライダル業者と組み、貸し切りの結婚パーティーなども手がける。

 41階の焼き肉店「星遊山」はレインズインターナショナル子会社のアートフードインターナショナル(東京・渋谷、湯沢忠則社長)が手がける新業態。6000―1万円のコースメニューが主体で、客単価は1万―1万2000円を見込む。

 このほか、出店する企業は、高級居酒屋「えん」を展開するビー・ワイ・オー(同・豊島、楊文慶社長)や「花のれん」「月の蔵」を手がける三和興産(同・新宿、茂山幸一郎社長)など、都心部を地盤とする独立系の新興チェーンが多い。

 昨秋開業の丸ビル(丸の内)や25日にオープン予定の六本木ヒルズ(六本木)でも新興勢の進出が目立ち、デベロッパー側も話題性のある新店を求める傾向が強い。


汐留シティセンターの主な飲食店

階層 店名 運営会社 業種 客席数
地下1階 東京元気寿司 元気寿司 回転寿司 74
小法師 麺 食 ラーメン 28
1階 ベーグル&ベーグル ドリームコーポレーション ベーグル専門店
ゴディバ グルマンジャパン 洋菓子
2階 アンクラブ トウキョウ 小林事務所 ダイニングバー 154
サブウェイ 日本サブウェイ ファストフード 11
41階 クリスタルジェイドパレス 三和興産 中華料理 142
星遊山 アートフードインターナショナル 焼き肉 90
42階 え ん ビー・ワイ・オー 和 食 249
オレゴンバー&グリル マルハレストランシステムズ 炭火焼き 184

[2003年4月10日/日経MJ]

東京「汐留再開発の顔」がオープン
 東京都心で最大級の再開発が進む汐留地区(港区)の中心街が10日オープンした。同地区で最も高い約215メートルの「汐留シティセンター」(地上43階・地下4階)が全面開業、2006年の再開発完了時に5万人規模の街になる汐留の顔がお目見えした。

 汐留シティセンターはオフィスやレストランなどの店舗が入居する超高層ビル。隣には松下電工の新しい東京本社ビルがあり、鉄道発祥の地を記念して復元した旧新橋停車場も。ここB街区の就業人口は約8900人で、汐留の11街区の中で最大になる。

 同センターはシンガポールの政府投資公社が出資するアルダニー・インベストメンツ社と三井不動産が共同開発した。核テナントの全日本空輸は3月中に羽田空港近くの本社から移転。富士通も丸の内(千代田区)の本社機能を5月の連休明けから順次移す。芝(港区)から移転した松下電工は汐留で約2000人が働く。

 午前11時のオープンには約2000人が詰めかけた。子供連れで訪れた地元に住む主婦は「にぎわいが生まれるのは周辺地域にもいいことだ」と新しい街の誕生を歓迎していた。

 汐留の再開発は旧国鉄汐留貨物駅跡地を中心とした約31ヘクタールにオフィスビル、ホテル、文化施設、マンションなどを建設する計画。

[2003年4月10日/日本経済新聞 夕刊]

<関連リンク>
・「特集:空に伸びる東京 大型再開発ビルが続々登場」

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