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コートールド美術館

サミュエル・コートールド

SUNDAY NIKKEI 美の巨人たち
冷徹なコレクター S.コートールド

NIKKEI NET コートールド展紹介ページ

展覧会を守る絵のドクター・森 直義

魅力の1点――出品作品から

名画の回廊に熱い視線と感動――にゅーす スケッチ

世界有数の印象派コレクション

監修のことば――千足伸行

開催にあたって――ジョン・マードック館長

日英文化の架け橋――ピーター・バラカン


コートールド美術館

知る人ぞ知る印象派・後期印象派絵画の殿堂


  • ロンドン中心部のいこいのスペース

     サミュエル・コートールドが寄贈した印象派・後期印象派の名作がずらり展示されているのが、コートールド美術館である。

     コートールド美術館は、サミュエル・コートールドがロンドン大学に寄贈したコレクションを基礎に、1931年に設立されたコートールド美術研究所の付属施設で、1990年に現在のサマーセットハウスに移転した。サマーセットハウスはロンドン中心部、ストランド大通りに面する由緒ある建造物。18世紀イギリス建築界の巨頭ウィリアム・チェンバースの設計で、もともとはロイヤル・ソサエティ、ロイヤル美術アカデミーなど、政府・学術機関が入っていた。

     この建物の2−4階にかけて展示ギャラリーと研究所がフロアを半分ずつ占めている。1階には収蔵品ほかの絵葉書やカード、パズル、各種美術書などを売るミュージアム・ショップもある。

  • そうそうたるメンバーがそろう研究所卒業生

    美術史の研究所としては英国で最も古いコートールド美術研究所には現在、約400人の学生がいて、うち学士は約3分の1であり、3分の2はより高度な研究に従事している。

     研究所の卒業生にはナショナル・ギャラリーの館長であるニール・マックレガー、V&Aミュージアム館長のアラン・ボルグ、テート・ギャラリー館長のニック・セロタなどがいる。世界的な美術評論家のケネス・クラークが教鞭をとっていたことでも有名である。

    所在地 Somerset House, Strand, London WC2R ORN エ0171-873-2526
    開館時間 月曜日から土曜日は午前10時から午後6時まで、日曜日は午後2時から午後6時まで。入場は午後5時30分まで
    入場料 4ポンド(60歳以上は2ポンド)、18歳以下、学生、コートールド友の会会員は無料。午後5時以後の入場は無料
    展示室 ギャラリー@
    16世紀のルネサンス絵画
    ルーベンスとその周辺、17世紀絵画、
    ティエポロと18世紀ベネチア絵画
    18世紀肖像画と風景画、19世紀絵画、
    コートールドの銀器コレクション
    印象派・後期印象派、20世紀初頭の絵画
    印象派・後期印象派、13世紀から16世紀のイタリア
    オランダ絵画
    所蔵作品数 約500点の油彩、約6,000点のドローイング、約26,000点の版画類
    付属施設 ミュージアム・ショップ、カフェ



  • サミュエル・コートールド

    最高の印象派芸術を英国にもたらした実業家


     サミュエル・コートールドは、1876年に生まれた。父方の家系は代々銀細工を生業としていたが、19世紀初頭に絹織物業に転じエセックスに工場を設けた。第一次世界大戦後人絹の生産に乗り出して、巨大企業に発展した。コートールドはラグビー校卒業後、父を助けて家業に携わり、1921年から1947年に亡くなるまで会長をつとめている。

     フランス本国においてようやく印象派絵画が評価されはじめた20世紀初めに、絹織物業でなした財をもとに精力的に作品を収集し、イギリスにおけるこの分野の開拓者と称される。コレクターとしてのピークは1922年からの約10年間であった。

     この比較的短期間にフランス近代美術の第一級の作品を集めたその鋭い鑑識眼は、米国のバーンズ博士やコーン姉妹とも比較されるが、テート・ギャラリーとナショナル・ギャラリーへの印象派絵画購入のためにおこなった信託基金の寄付【コートールド基金】(1923年)や、自らのコレクションをロンドン大学に寄贈しこれを基礎とした【コートールド美術研究所】を設立(1931年)するなど、数々の社会貢献活動によって特に名高い。





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