関本忠弘
NEC会長
 ハイテクの論客、中国とパイプ

 ハイテク業界きっての論客。NECの旗印として「C&C」を掲げながら、80年から社長を14年間、94年からは会長をそれぞれ務め、グローバルな事業展開を引っ張った。進出してから25年が経過したアジア戦略では昨年来の通貨・金融危機にも動じず、半導体や通信事業での大型投資を進めている。

 政府の経済審議会委員、経団連の副会長及び中国委員長などを歴任。マクロ政策から通商問題、技術論、組織論など幅広い分野で歯に衣を着せぬ論陣を張る。

 中国とのパイプは太く、昨年11月に来日した李鵬首相は企業視察では真っ先にNECを訪問、半導体技術などの説明を受けた。ひらめきと信念から生まれる言葉には、独特のリズムがあり「関本節」「関本語録」として有名だ。48年東大理卒。71歳。

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