倪潤峰(ニイ・ルンフォン)
中国四川長虹電子集団公司董事長兼総経理
 カラーTV企業率いる実力派

 中国最大のカラーテレビ企業を率いる実力派の経営者。四川省の奥地のレーダー工場の民需転換を進め、短期間で中国を代表するカラーテレビのブランド「長虹」を育て上げた。

 経済発展の早い沿海部のメーカーとの競争でも抜群の品質管理、機をみた値下げ攻勢などの経営手腕で、他社ブランドを圧倒した。内陸の国有企業の強さを証明した実例として「長虹モデル」といわれ、中国政府も「長虹モデル」の普及に期待する。

 「意識転換が最大の難事」が口癖で、社員の意識改革を訴える。日本企業など先行メーカーに追いつくために日曜も休まず経営会議を開く猛烈ぶりだ。「日本の大企業のトップより忙しい」と冗談めかしていう。中国の巨大な内需だけでは飽き足らず、海外輸出を次の戦略目標に掲げる。大連理工学院卒。53歳。

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