対インドネシア、改革努力に引き続き支援惜しまず・小渕外相
講演する小渕恵三外相
 小渕恵三外相は4日、日本経済新聞社主催の国際交流会議「アジアの未来」で講演し、インドネシアの政治経済情勢に関し「政治面と経済面での改革が車の両輪として早期に達成され、民生の安定と国民経済の回復が一日も早く実現されることを期待している」としたうえで、日本として「インドネシアの改革努力に対し、引き続き支援を惜しまない」との姿勢を示した。

 小渕外相はまた、インドとパキスタンの核実験について触れ、「世界のほとんどの国が支持している核不拡散体制に対する重大な挑戦で唯一の被爆国であるわが国の国民感情を逆なでする極めて遺憾な出来事だ」と改めて批判。その上で、核軍縮・不拡散問題を討議するため世界の官民有識者10名程度からなる「核軍縮・不拡散に関する緊急行動会議」を発足させ、核不拡散強化と核軍縮促進の具体的な方策について今後1年以内に提言をまとめる考えを示した。

Copyright 1998 Nihon Keizai Shimbun, Inc., all rights reserved.