タイ蔵相「金融、慎重に緩和に向かいつつある」
タイのタリン蔵相
 タイのタリン蔵相は4日、日本経済新聞主催の国際交流会議「アジアの未来」で講演し、タイの経済政策に関し、「今の段階では財政赤字を増やしてでも内需を拡大するべきだ」との認識を示した。また、「金利を引き下げて流動性を高め、通貨供給量も高める必要がある」とも述べた。現状のタイ経済に触れ「金融は慎重に緩和に向かいつつある」との見解を示した。

 タリン蔵相は、為替相場に関して、「圧力があれば、いつでも金融政策を引き締める用意はある」と語った。ただ、現段階では金融引き締めは適切ではないとの見方を示した。

Copyright 1998 Nihon Keizai Shimbun, Inc., all rights reserved.