宮澤喜一
元総理大臣
 戦後日本を代表、自民のご意見番

 戦後日本を代表する政治家の1人。最近は景気対策や政局絡みでも積極的に発言し、橋本竜太郎首相の指南役も含め、党内のご意見番的な存在になっている。昨年末の金融システム不安の際には、自民党の緊急金融システム安定化対策本部長として、対応策の取りまとめに奔走した。

 宏池会の五代目の会長で、なお旧宮沢派の代表を務める。大蔵省とエリートコースを進み、49年にはその後の人生を決めるきっかけとなった池田勇人蔵相(当時)の秘書官に。51年のサンフランシスコ講和条約の交渉では吉田茂首相の随員に加わった。

 自衛隊の原型を決めた53年の池田・ロバートソン会談にも参院議員当選直後ながら通訳も兼ねて同席するなど、戦後日本の枠組みづくりに関与した。91年から93年まで首相を務める。東大卒、78歳。

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