金龍煥(キム・ヨンハン)
自由民主連合副総裁、前韓国政府緊急経済対策委員会代表(韓国)
 金大中政権運営に影響力

 与党・自由民主連合の副総裁をつとめ、金大中政権の運営に大きな影響力を持つ政治家のひとり。昨年12月の大統領選挙では新政治国民会議の金大中総裁と自民連の金鍾泌名誉総裁の連携作りに奔走し、候補者の一本化に大きな役割を果たした。

 与党政治家きっての経済通として知られ、大統領選の最中に行われた金大中候補の経済記者会見の裏には金竜煥氏の適切なブリーフィングがあったとされる。金大中氏の当選後は新旧の政権で構成する緊急経済対策委員会の代表に就き、新政権の経済政策の骨格をつくった。

 経済官僚出身で、財務部(現在の財政経済省)に入った後、理財局長などを歴任した。朴正煕大統領時代の73年に大統領経済首席秘書官、74年から78年に財務部長官をつとめ、オイルショックの克服などに手腕を発揮した。

 80年代に慶応大学の客員研究員として東京に2年間滞在したこともある日本通。56年ソウル大学法学部卒、66歳。

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