ドミンゴ・シアゾン
フィリピン外務大臣
 ASEANのリード役

 フィリピンは、現在、東南アジア諸国連合(ASEAN)の議長国。その外相であるシアゾン氏は、アジア通貨・金融危機やカンボジア総選挙の支援といった様々な課題に直面するASEANの論議をリードし、方向を定める難しい役割を担う。

 特にカンボジア問題では、インドネシアとタイの外相とと連携し、カンボジアのASEAN加盟の前提条件となる「自由で公正な総選挙」の実現へ向けて奔走中だ。

 ラモス大統領は6月に任期を終えるが、外交筋は「シアゾン氏は続投との見方が出ている」と話す。野党のエストラダ副大統領の当選が有力視されるが、外交手腕への高い評価に加え2人がアテネオ大学の同窓生で親しいからだ。日本語が堪能な知日派だ。日本への留学経験があるほか、米ハーバード大で行政学修士。58歳。

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