モーリス・チャン(張忠謀)
台湾積體電路製造董事長
 半導体産業の父――受託生産を確立

 「台湾半導体産業の父」とも言われる。台湾で本格的な半導体メーカーである台湾積体電路製造(TSMC)の設立にかかわり、同社が87年に設立されて以後は、董事長に就任した(97年からは総経理も兼務)。

 自社ブランドを持つのが当たり前の半導体業界でファウンダリー(受託生産)専門という業態を確立、TSMCを世界最大のファウンダリー企業に育てた。

 米国留学後、58年米半導体大手のテキサス・インスツルメンツ(TI)に入社、国際半導体事業部門副社長などを歴任。84-85年に米ゼネラル・インストルメンツ社の社長を務めた。85年に台湾に戻り、台湾の公営研究機関である工業技術研究院の院長に就任。台湾の半導体産業の立ち上げに携わった(院長は94年まで)。米マサチューセッツ工科大学卒、66歳。

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