
品川寺(ほんせんじ)=品川

東京・品川区にある品川寺(真言宗醍醐派別格本山)では、年が明けた午前0時から午前2時のあいだ、一般参拝者が先着順で百八つの鐘をつくことができる。毎年多くの人が集まるため、全員がつけるように4〜5人で1組としている。最近では家族やグループで訪れる人が多いという。つき終わると、鐘とお金持ちをかけた「かね餅」がふるまわれる。
品川寺はスイス・ジュネーブ市との親交が深い。大晦日に鳴り響く大梵鐘に、その由来がある。品川寺の梵鐘は1657年に鋳造された、重さ1tもある大きなもの。側面には六観音像や観音経が刻まれた立派な作である。ところが幕末の動乱期に何者かが持ち出し、パリ万博などに姿をあらわしたが、その後行方不明となった。半世紀以上たった1919年にジュネーブ市の公園で美術館閉門の時を鳴らしていることが発見され、その後、ジュネーブ市が返還した。
あてにならない鐘が帰ってきたことで、地元では「あてにならない金が返ってくる」と縁起をかつぎ、多くの人が除夜の鐘をつきに訪れている。
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