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(9/28)「空手」で観客を魅了・日本に追い風、吹くか
日本チームの水中での演技〔著作権:AP.2000〕
 「空手」の文字を胸にした8人が、静かに一礼した。「ヤッ」と一声かけて、どっしりと構えた。静と、一瞬の動―。これで観客は、日本に心を奪われてしまったかのようだ。世界の頂点を見据え続けたシンクロの日本チームは、そのまま自分たちの演技を、押して押して、押しまくるだけでよかった。

 元気で楽しい3分がたち、柔らかくて、一番大きな拍手が会場から降り注いだ。詰めかけた日本人の観客だけではなかった。だれもが感動していた。採点も素直だった。世界最強のロシアに対し、技術点でわずかに後れを取っただけ。芸術点は、同点だった。

 泳ぎ終えた8人に、井村ヘッドコーチが手で丸を描いた。褒めることのない厳しいコーチの目が、少し潤んでいた。位置取りなどで細かいミスはあった。「でも、ガーと押しまくったところに意義がある」とにこやかになり、「わたしたちの目指す泳ぎができた」というエース立花をはじめ、全員が笑顔だった。

 燃える要素はあった。4月にこのプールで行われた五輪予選で披露した空手を、ロシアがデュエットで取り入れ、金メダルを奪った。磯田は「本物の空手を演じようと思っていた」と話した。録音された自分たちの掛け声に乗った、めりはりの利いた演技が、会場の空気を制した。

 ロシアとの差が縮まりつつある状況を感じ取っていた井村コーチは五輪前、「風を吹かせたい」と何度か、口にした。実績が重視され、戦う前からある程度の席次が決まっている、といわれるシンクロで、世界一に挑むつもりだった。

 デュエットでは、ロシアの実績にはね返されたものの、チームは違った。4月の五輪予選では審判の10人すべてがロシアを上と見たが、この日は3人が日本を上と見て、2人が同等と判断した。

 29日は、後半のフリールーティン。日本への追い風が、強くなっている。

〔共同〕

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