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(9/26)エース立花に心残りも
 シンクロで日本が初めて銀メダルを手にしたデュエットの3分58秒1の演技を終えた選手とは思えない一言が、エース立花の口から飛び出した。「心残りです。自分たちの演技に満足いかない」。完ぺき主義者は、納得していなかった。

 音楽は「MATE(親友)」と名付けられた。互いに知らない者同士が出会い、ときに争い、最後に仲良くなる。手足の長い立花がサックスの音に乗って西洋を、表現力豊かな武田が琴の音色とともに東洋を演じた。

 シドニー五輪のテーマの一つでもある「調和」に異変が生じたのは、中盤に差しかかったあたりだった。

 2人の位置取りが、微妙にずれた。立花は「(水中で)足が引っかかった。その対応にガタガタした」という。足の回転技で接触するなど、乱れが出た。武田は「正々堂々とロシアと戦った」と振り返ったが、女王は遠くに去った。

 アトランタ五輪後、シンクロ界の勢力図は、ロシアを中心に回り始めた。シドニーでデュエットが再び実施される。1997年、井村コーチは「とにかくテクニックの高い子をひっつけよう」と2人を組ませた。

 その年のワールドカップ(W杯)でロシアに次ぐ2位となり、98年世界選手権でも2位。急激には席次が変わらないシンクロの特性はあるが、世界のナンバー2を手にしたペアは、頂点を目指した。

 「ロシアにもう少し、もう少しと来た。チャレンジする夢を2人が持たせてくれた。楽しかった」。アトランタで世界3位の座を守るのに精いっぱいだった井村コーチは、世界一に挑戦できた喜びを表現した。

 シンクロでは何事も妥協しない立花がいて、エースに負けまいとする武田がいた。タイプの違う2人が出会い、最初は戸惑い、ぶつかり合い、最後は「いいパートナーです」(立花)と言えるようになった。3年間の軌跡は「MATE」そのものだった。

 表彰式に、アトランタ五輪まで世界に君臨した米国とカナダの国旗はなかった。激動するシンクロ界で、日本は五大会連続でメダルを獲得した。2人の健闘をたたえたい。

〔共同〕

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