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「とりあえず満足しています」。20歳の寺内にとって2度目の五輪はほろ苦いものとなった。上位2人の中国勢は別格として、それ以外も「だれが8位以内に入ってもおかしくないほど全体のレベルは高かった」。その中で2年前の世界選手権と同じ5位を確保した。だが、メダルに手が届く位置にもいただけに悔いが残る。
痛かったのは5回目の演技。「踏み切りを失敗した。すごく悔しい」と顔をゆがめた。入水時の姿勢がぶれ、水しぶきが大きく跳ね上がった。59・16点。メダルのかかった勝負どころでのミスだった。約10年間指導してきた馬淵崇英コーチは「勝つのは失敗しない選手、自分の力を出しきった選手です」と冷静に話す。
寺内は選手紹介前から「頭の中が真っ白になりパニック。飛んでしまった」という。「顔が熱くなってこの場から逃げ出したいほどだった」。そこから気持ちを修正できた点は10位に終わったアトランタから確実に成長した。
慢性的な痛みを抱えていた左ひざを2月に手術し、復調してきた。「故障を乗り越え、ここまで上がってこれてよかった」とまな弟子をたたえた馬淵コーチだが、満足したわけではない。「やっぱりメダル。メダルを取らないと辞められない」。4年後のアテネに向け、また2人の戦いが始まる。(磯貝守也) |