|
篠原選手の母校、兵庫県神戸市の私立育英高校の視聴覚室。応援に集まった高校時代の同級生や柔道部の後輩ら約70人は試合終了後、納得のいかない審判の判定に「そんな……」と絶句、ぼうぜんとした表情で正面の大型スクリーンを見つめた。
柔道部で一緒に練習を積んだ西林孝行さん(28)は「確かに自分から技をかけていればよかったのかもしれないけれども、返し技も立派な柔道の技」と憤り、「かける言葉がない」と目を潤ませた。
篠原選手に3年間、国語を教えた滝光雄教頭(65)はやりきれない様子で、「だれが見ても篠原君の一本勝ち。何年間も地道に努力してきたのに。運がないとしか言いようがない」と視線を落とした。柔道部の後輩は怒りを抑えながら「あの判定は絶対におかしい。篠原先輩もつらいと思う」と一言。判定が覆らないと分かると、不満そうに視聴覚室を後にした。
育英高校の柔道場を使って練習をしている小学生たちも柔道着姿で「ガンバレー」と懸命に応援していたが、試合終了後、相手の選手に勝利を告げる審判の手が上がると、「何で篠原選手が負けたの」と首をかしげていた。
|