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五輪決勝で2大会続けて夢を断たれてきた48キロ級の世界女王が、3度目の挑戦で待望の金メダルを手にした。ブロレトワ(ロシア)との決勝。わずか36秒で右足を飛ばして内またを決めると、田村は両手でガッツポーズをつくりながら感激の涙を流した。
強豪のライバルたちが早々と姿を消した。ニシロ・ロッソ(フランス)が初戦、サボン(キューバ)が準々決勝敗退。波乱含みの展開となる中で、第一人者の田村は勝ち抜いた。
受け(守り)の強さと、スキのない返し技。チャ・ヒョニャン(北朝鮮)との準決勝など苦戦もあったが、決勝に進むと、「この4年間のすべてをかけよう」と心に決めて青畳の上へ。そして、組み際の速攻で一本勝ちした。
この4年間は、上り坂だったバルセロナからアトランタまでとは違う。腰痛、両手の指の故障などが続き、外国選手からもマークされて苦戦の連続。きれいに一本勝ちできる試合は減ったが、「どんな状況でも勝ち続ける」と誓い、難局を乗り越えてきた。
福岡国際と全日本選抜体重別の10連覇、さらに世界選手権の4連覇は、「シドニーで金メダルをとるまで負けられない」という気迫で守り通したタイトル。ピークを過ぎたとも言われたが、負けなしの49連勝で自信と誇りを保ち、シドニーの大舞台に立った。
「8年かかりましたが、この瞬間のために多くの時間を費やしてきた。夢のようですね」。次の目標を聞かれると、迷わず12月の福岡国際での11連覇、来年の世界選手権5連覇を挙げた。そして4年後のアテネについても、「目指す気持ちはあります。チャンスがあれば、ぜひまた金メダルを取りたい」と意欲をみせた。(岩本一典)
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