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(9/29)美の基準に潜む“政治力”・女王カバエワのVはいかに
新体操個人総合予選に出場したアリーナ・カバエワ(ロシア)のロープ〔共同〕
 五輪の華、新体操が始まった。「美の女王」を決める注目の個人総合は、昨年の世界選手権を制したアリーナ・カバエワ(ロシア)が本命視されている。高い表現力と体を操る能力にもかかわらず、驚異の柔軟性が生み出す演技が「単なる曲芸」との批判も受けてきた。その裏には新体操の世界での「政治」が見え隠れする。

 身長165センチの肢体が、常識では考えられない方向へ、次々と曲がりくねる。28日の予選前半でも、独創性に富んだ演技でトップに立った。その人間業とは思えない柔軟性は「美」か、「曲芸」かと常に論議の的となってきた。

 もともと「美の基準」はあいまいだ。明確な基準となる技の難度や、実施の正確さも採点の対象だが、芸術的な表現についての基準が、採点を不透明なものに変える。ここ1番では、各国審判に対し「この選手は芸術的」と認めさせる“政治力”がものをいう。

 ソ連崩壊以来、ロシアを中心とした旧ソ連勢力の審判が結託し、かつての王国ブルガリアを無力化してしまった。前回アトランタ五輪では、世界選手権三連覇のマリア・ペトロバが5位と敗れた。昨年の世界選手権でもカバエワより多くの声援を集めたテオドラ・アレクサンドロバは8位に終わった。

 今回の五輪でロシアの優位は変わらないが、その「盟主」に反旗を翻した勢力も意気盛んだ。欧州選手権ではウクライナのエレーナ・ビトリチェンコが、カバエワらにばかり高得点が出る採点に対して不服を訴え、大会を途中棄権。国際体操連盟(FIG)が、同選手権の審判の一部に五輪への出場停止処分を下す事態に及んだ。

 昨年の世界選手権でも、ロシア派の審判が多かった個人総合と、反ロシア派の審判が多かった種目別では「明らかに採点基準が違っていた」と、関係者は口をそろえる。採点に対する人為的な「美の基準」が揺れ動く。今回、本命のカバエワが沈んだとしても不思議ではない。

〔共同〕

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