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競歩とは、実につらいスポーツである。1秒でも速くゴールを目指すのに、走ってはいけない。ひざをしっかり伸ばし、常に片足を地面に着けて歩かないと、歩型違反(3回で失格)を取られる。
そんな欲求不満の募りそうな種目で、コジェニョフスキが金字塔を打ち立てた。アトランタ五輪に続く男子50キロの連覇は史上初。今大会で勝った同20キロとの競歩二冠も、五輪で初の快挙となった。
「大会前から50キロの連覇に力を入れていた。20キロで勝って、自信を持って臨むことができた」。フランスを拠点に練習する32歳の体育教師は、言葉を弾ませた。
リスクを冒さない堅実な歩きが光った。この日、歩型違反を取られたのは一度だけ。22日の20キロでは、終盤の強引な追い抜きに張り合わず、2着でゴールした後に先着選手の失格で今大会の陸上金メダル第1号になっている。
だが名選手も、人の子なのだろう。両手を挙げてゴールすると、束縛から解き放たれたように駆け出した。観客席からポーランド国旗を受け取ると、軽やかなウイニングランで喜びを表現した。(共同)
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