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カール・ルイス(米国)が、1996年アトランタ五輪まで4連覇した男子走り幅跳び。後継者を決める争いは、五輪史に残る激戦となった。世界選手権3連覇のペドロソが、最後のジャンプで際どく逆転。五輪で勝つことの難しさをあらためて示した。
地元の大声援に後押しされて、トーリマが王者を脅かした。2回目にペドロソが8メートル34でトップに立つと、トーリマも3回目に8メートル34。4回目にペドロソが8メートル41を跳ぶと、5回目にトーリマが8メートル49で抜き返した。息詰まるシーソーゲームに、巨大なスタジアムの興奮が最高潮に達した。
ペドロソは若い時から、豊かな才能で注目されていた。95年にはその後、非公認となったが世界記録を1センチ上回る8メートル96を記録。夢の9メートル台に最も近い選手だ。
第一人者は後がない6回目に、総合的な跳躍の技術と力を発揮した。「8メートル49を超えるのは容易ではなかった。でもぼくには、やり遂げる精神力があった」。気持ちをコントロールして、助走スピードを5回目より抑えた。力みのない踏み切りが、しなやかなバネの働きをした。トーリマの力任せの跳躍とは、対照的な技術のジャンプ。逆転の8メートル55が記録された。
金メダルが決まった。こらえていた感情を一気に爆発させ、号泣した。「夢に見ていた金メダルを、3度目の五輪でようやく取った。今後は次の夢である9メートルに集中したい」。生みの苦しみを乗り越えて、ペドロソがルイスの真の後継者となった。(共同)
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