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素質は非凡。それをなかなか生かせずにきた天才肌のジャンパーが、初の五輪で、飛躍のチャンスを手に入れた。女子走り高跳び。太田が決勝進出を決めた。
「最初は雨で気が乗らなかったけど、晴れてきて目が覚めた。重圧はあったけど、開き直った」とうれしそうに話した。
最初の高さの1メートル80は2回目で成功。「調子が良くて(助走が)詰まった感じ。踏み切りが近すぎた」と場内の大型スクリーンに映しだされるビデオで確認。助走距離を1メートルほど延ばして修正する余裕もあった。
自己記録と同じ高さに設定された予選通過ラインの1メートル94は二度失敗したが「悩まずいくしかない」。ピットに立つと、あっさり助走に入り、3回目できれいにクリア。マット上で両手を突き上げた。
神奈川・湘南工大付高時代から、将来性が期待された。日体大に進学して1年目には1メートル93の日本ジュニア記録もマークした。しかし、その後、伸び悩み、三段跳びの活躍が目立つ時期も。昨年、6年ぶりに自己記録を1センチ上回る1メートル94を跳び、ハイジャンパーの輝きを取り戻した。
「練習では試合の緊張感は出ない」と全助走での跳躍練習はほとんどしない。感覚を大事にする25歳は、決勝に向け「どこまでチャレンジできるか分からないけど、元気よく頑張りたい」。無欲で、1992年バルセロナ五輪の佐藤恵(7位)以来の入賞を目指す。〔共同〕 |