 | | 今期自己ベストの20秒56で準決勝進出を決めた伊東浩司〔共同〕 |
30歳のエース伊東と20歳のホープ末続。10歳違いの東海大の先輩後輩が、日本のスプリント史に新たな歴史を刻んだ。
男子200メートルでそろって二次予選を突破。短距離で日本勢2人が、準決勝に進むのは五輪史上初めてのことだ。
末続が先陣を切った。優勝候補のボルドンと同じ1組で、前半から飛ばした。直線に入っても準決勝への通過ラインの4番手をキープ。最後は上体をあおる悪いくせが出かけたが、持ちこたえた。20秒37の4着。「後半よく粘れた。一次予選より中身は全然いい」と肩で息をつきながら、堂々と話した。
2組の伊東は、ぎりぎりの突破だった。コーナーでやや膨らみ、持ち味の後半の切れもなかった。終盤、5番手に落ちたが、胸の差のフィニッシュで、4着に滑り込んだ。
「正直、残れると思っていなかった。五輪代表の一次内定者としては最低ラインはやれたと思う」。ほっと一息ついたが「言い訳なしに200メートルの走り方を忘れている。コーナーがきれいに回れない」と現実の厳しさに目を向けた。
独自の理論的な練習で知られる伊東だが、今季突入を前に「高校以来の根性練習」を自らに課した。ベテランにとって1人では難しい走り込みを、末続ら東海大の学生と一緒にこなすことで、さらに追い込んだ。
その時、伊東は自らの後継者候補の成長を感じていた。末続も、この練習を通じて伊東の速さを実感し、刺激を受けた。お互いの意識を高め、磨きあった2人が、今度は準決勝で、新たな歴史に挑む。
〔共同〕 |