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高橋はレース後の記者会見では、大一番を終えたばかりとは思えない落ち着いた表情で、一言一言をはっきりとした口調で話した。
―日本女子の陸上で初めて五輪優勝者になった感想は。
「本当に自分1人の力ではないと思っています。監督、コーチはじめ周囲の人々に支えられて、この成績を収めることができた」
―いいタイムだが、自分で驚いているか。
「速く走っているとは思わなかった。ただ、自分らしく堂々と、思い切りよく走りたいと思っていたので、自分のレースはできた」
―スタート地点では音楽を聞きながら、準備していたようだが、気持ちが乗ってスタートできたか。
「五輪という緊張はなく、走り出せた」
―どんなレースを想定していたか。
「17キロ地点で気持ちに余裕があれば、出ようかと思った」
―(27キロ付近の)橋にかかるところで、3人から2人になったが、狙い通りの仕掛けか。
「あそこはまだ後ろを振り返っていなかったし、何人がついてきているか知らなかった」
―シモンを振り切ったところはどんな考えだったのか。
「わたしはアップダウンが好きなので、33キロから35キロの間に少しでも離したいと思った。シモンさんは(米ボールダーの)練習で見ていても強い人だと十分に分かっていたし、このままトラックまで一緒にはいきたくないと思っていた」
―以前から楽しい気持ちでレースをしたいと話していたが、その通りにできたか。
「いつも楽しい気持ちで、夢をもってやろうと思っている。実際、すごく楽しい気持ちでここまでこれた」
―苦しいレースだったか。
「練習ではもっとハードなコースを走っているので、それほどハードだとは思わなかった」
―優勝の実感はどんなものか。
「まだ沸いてこない。これをずっと目標にやってきたので、目標がなくなり、終わってしまったんだという寂しさもある。うれしいような、寂しいような気持ち。明日から、また違った目標をもって、楽しんで走りたい」
〔共同〕
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