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ここ約10年、女子の日本マラソン陣には培ってきた高地トレーニングのノウハウがある。
シドニー五輪代表に決まった後、高橋は練習のほとんどを標高約1600メートルの米コロラド州ボールダーで積んできた。毎年のように訪れている練習拠点は、もう慣れ親しんだ第二の故郷のようになっている。
「走るところがたくさんあって、あっという間に練習時間が過ぎる。トレーニングに集中できるし、ショッピングに行って楽しいところも、たくさんある」と高橋は言う。
日本の女子選手で、本格的な高地トレーニングを手掛けたのは、有森裕子(リクルートAC)だった。当時、リクルート監督だった小出コーチと有森が試行錯誤で取り組み、五輪のメダルに結び付けた。そのノウハウが、高橋という素材でさらに開花した。
有森は、銀メダルを獲得した1992年バルセロナ五輪の前に初めてボールダーで合宿。96年アトランタ五輪も同じ方法で臨み、銅メダルを手にした。
初期は宿舎にホテルを使った。しかし、最近では家を借り、自宅にいるのと同じようにくつろげるという。
高地トレーニングには、酸素の薄い中で心肺機能に負荷をかけ、持久力を高める効果がある。だが小出コーチは、その精神的効果の大きさも指摘する。
7月後半にはロッキー山脈をさらに入ったところの標高3500メートルの地点で、連日、24キロ走をした。
「だから心肺機能がどうってことではないんだ。それだけの高さで走ったという自信が、大切なんだ」と小出コーチは力説した。(共同)
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