 | | 女子マラソン、7位でゴールし疲れた表情の山口衛里選手〔共同〕 |
その瞬間、思わず8年前の悪夢が思い浮かんだ。
1992年バルセロナ五輪。日本の男子マラソンのエース谷口浩美(旭化成)が転倒し、8位に終わった。
そのビデオテープのようだった。5キロすぎの給水地点。山口は外国選手と接触し、転倒した。だが、すぐ立ち上がり、遅れを取り戻した。
何事もなかったかのような山口の走りだったが、やはり影響は出た。18キロすぎで高橋が飛び出すと、ずるずる後退。終盤追い上げたが、7位だった。
昨年の東京国際女子マラソンを2時間22分12秒の日本歴代2位で快走。一躍、シドニー五輪の期待の星に躍り出た。
だが、苦難の道のりだった。兵庫・西脇工高を卒業後、ダイエーに入社したが、休部問題が持ち上がり、ダイエーから天満屋へ。思うように記録が伸びず、競技に嫌気がさし、退部を申し出たこともあった。
「給水所で、後ろの人に引っかかって転んだ。でも、すぐに起きたので影響はなかった。でも初めての大きな大会での入賞だから、自信になる。自分はまだ勉強不足」と今後の飛躍を誓っていた。(共同)
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