 | | 「女たちのシドニー」の取材で訪れた増田明美さん(左)と談笑するロルーペ選手(テレビ東京提供) |
注目を集めるシドニー五輪女子マラソンで、金メダルを狙う日本勢の最大の難敵がテグラ・ロルーペ(ケニア)とリディア・シモン(ルーマニア)の2人。ロルーペはスイス・ダボス、シモンは米国・ボルダーで調整を進め、24日のレースに向けて仕上がりは順調という。
女子マラソン世界最高記録保持者ロルーペは、シドニーでマラソンと1万メートルの二種目に出場する。女子マラソンの3日後に女子1万メートル予選が実施されることを考えると、常識破りの挑戦ともいえるが、ワーグナーコーチは「最大の目標はマラソン。それに勝てれば1万メートルは楽に勝てるだろう」と意に介さない。
4月のロンドンで順当に優勝。8月中旬は通常ならマラソンに備えて長い距離を走り込む時期。しかし、ロルーペは欧州のトラックレースに出場。300メートルのインターバルを20本こなすなど、スピードを重視したトレーニングをトラックで積んでいた。距離をこなすスタミナによほどの自信をもっているようだ。
一方、シモンは多くのランナーが高地トレのために集まるボルダーに、夫でもあるリビュウコーチとの生活の拠点を置き、7月に新居を構えた。日本のエース、高橋尚子(積水化学)も近郊で合宿している。
 | | シモン夫妻の新居を訪ねた増田明美さん(右)(テレビ東京提供) |
今年もシモンは1月の大阪国際で優勝、4月のロンドンはロルーペに続く2位と積極的にマラソンを走った。蓄積したレースの疲労が心配されるが、8月上旬には10日間のまったく走らない時期を設けてリフレッシュ。最近の練習では1000メートルのインターバル十本をいずれも3分を切る速さで消化する好調ぶりという。
五輪での女子マラソンについて、無類の勝負強さを誇るシモンは「後半型のレースになる」と予想。世界最高を持つロルーペは、だれかが速いペースで引っ張る形を望んでいる。レース展開のカギを握るのは、やはり前半、中盤、後半のどこからでもスパートできる高橋になりそうだ。
ロルーペとシモンの調整ぶりを取材した1984年ロサンゼルス五輪女子マラソン代表の増田明美さんは、「高橋が早めに飛び出したとき、ついてくるスピードがあるのはロルーペ。難コースとなる後半に2人が崩れれば、シモンら後続の選手にもチャンスが出てくる。結局、ポイントは(有力選手が)どんな体調でスタートラインに立てるかでしょう」と話している。
ロルーペ、シモンら女子マラソンの海外有力選手の近況は、7日午後9時からテレビ東京系で放送する「女たちのシドニー」で紹介される。
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