 | | 日本陸上競技連盟強化副委員長・宮川千秋氏 |
宮川千秋・日本陸上競技連盟強化副委員長 男子200メートルで伊東浩司(富士通)と末続慎吾(東海大)が準決勝進出を決めた。伊東は1次予選でスタートから自分の持ち味を出していた。それに影響されるように、末続もいい走りで持っている力を出した。そして夜に行われた2次予選は順番が入れ替わり末続が活躍したので、後に出場した伊東としては後輩に負けられない気持ちで力を出し切った。お互いが刺激し合っていい結果を出している。重圧を感じているようなムードはない。
女子100メートル障害で準決勝まで進んだ金沢イボンヌ(佐田建設)は最初フライングをしてしまった。これは本人も「うまくやろうとして焦ってしまった」と語っている。スタートが苦手な選手だから、うまくやりたいという意識が先行してしまったのだろう。こうなると次のスタートではどうしても慎重になってしまう。ただ、金沢のレース内容は良かったし、今までやりたいと考えていたような走りをしていたと思う。
女子200メートルは夫のドーピング(薬物使用)疑惑の渦中にあるマリオン・ジョーンズ(米国)が、騒動の影響を全く感じさせない走りを見せた。このまま決勝まで100メートルの時と同様、彼女の独壇場になるような気がする。400メートルで金メダルを獲得したキャシー・フリーマン(オーストラリア)はこの種目ではジョーンズを脅かすようなことはないと考えている。ただ調子は上げてきているので順調に決勝までコマを進めることにはなるだろう。
28日は男子200メートルの準決勝、決勝がある。この種目はすでに27日の2次予選がヤマだった。だから準決勝から厳しい内容になるだろう。強豪がそろっているし思い切ったレース展開になる。正直なところ、伊東や末続が実力を出し切っても決勝進出は厳しいと言わざるを得ない。自己ベストを更新できてもどうなるか、という状況だ。ただ決勝に残れば、今度はだれにでもメダル獲得の可能性が出てくる。この種目は実力が伯仲していると思う。(シドニーで28日未明、聞き手は遠藤繁)
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