NIKKEI NET
シドニー五輪2000
最新ニュース
競技別
解説者の目
五輪ビジネス
豪SMH紙から
連載・コラム
from シドニー支局
競技日程
選手紹介
競技会場
フォトギャラリー
国別メダル数
解説者の目
(9/25)「フリーマンの金は先住民族の誇り」=女子400メートルでフリーマンが優勝
日本陸上競技連盟強化副委員長・宮川千秋氏
 宮川千秋・日本陸上競技連盟強化副委員長 女子400メートルの金メダルは聖火台に点火した最終聖火ランナーのキャシー・フリーマン(オーストラリア)だった。恐らく聖火ランナーの大役以上に全精力を傾注したのだろう。記録はさておき、金メダルを狙った勝ちに行く走りだった。前半をセーブして、後半ランナー全員が苦労するラスト50メートルを冷静に走ってこれまでの総決算を出した感じだ。記録を狙うとかえってレースに勝てないことがある。この走りには単純に競争ではなくいろいろ精神的な経験の蓄積によるタフさを感じた。先住民族の誇りやその人生が伝わってきた。

 男子400メートルの金メダリストはやはりマイケル・ジョンソン(米国)だった。彼の走りには余裕がある。自分のペースで戦えることが見えているレースだったし、アトランタ五輪でのプレッシャーを感じながらの走りとは異なり楽しんでいたように思う。ハリソン・アルヴィン(米国)の肉薄を期待したが、彼はマイケルよりもインコースを走った。これが敗因だろう。アウトコースならマイケルの動きは見えないし300メートル付近でマイケルの前を走っていたかもしれない。ただインコースだったのでマイケルの動きが見えてしまい、消極的に抑えたレースをしてしまった。今回のレースはマイケルの思い通りの展開だったろう。

 金沢イボンヌ(佐田建設)は女子100メートル障害2次予選で、準決勝進出を決めた。言葉が悪いが「拾われた」感じがする。12秒台の日本記録を期待したが、準決勝に持ち越されたので、チャンスを生かして欲しい。ラウンドを重ねれば重ねるほど記録は伸びる可能性がある。2次予選の記録は13秒11なので、条件さえそろえば12秒台の可能性は高い。25日は気温が低かったので条件が良くなかった。1―2度の差で状況は変わるものだ。金沢の場合、前半は遅れるが後半は持ち味が出てくる。ハードルのリズムはトップ選手とひけを取らないし、米国で練習しているのが強みだ。米国には金沢の記録を持つ選手が少なくないし、そういう環境の下で練習しているので、悪くても12秒99を超える記録は90%以上の確率で達成する。準決勝から決勝に進むことは正直なところ厳しい。決勝進出よりも五輪で12秒台を狙って欲しい。

 男子100メートル障害決勝は新旧世代交代を強く印象づけるレースだった。金メダルはアニエル・ガルシア(キューバ)。有力と見られたアレン・ジョンソン(米国)は4位、コリン・ジャクソン(英国)は5位だった。この種目は世界レベルになるまで年季がかかるが、若い世代が台頭し始めたことを実感した。

 27日の見どころはまず男子200メートルの伊東浩司(富士通)。練習は100メートルに絞っているので、簡単に200メートルが良くなるとは言えない。決勝進出して欲しいが、懸念材料は100メートル出場をやめてこの種目に絞っている強豪が少なくないことだ。ある面で伊藤の決勝進出は難しいと言える。1次予選では20秒40―50のタイムを出せばそれなりに戦える。2次予選では20秒30を出せば準決勝に進める。これは100メートルの結果から見ての可能性だ。

 女子1万メートル予選の弘山晴美(資生堂)、川上優子(宮崎沖電気)は問題ない。高橋千恵美(日本ケミコン)には疑問符が付く。女子走り幅跳びではマリオン・ジョーンズ(米国)がいかに標準記録を突破するかに注目が集まる。初回で達成すればいいが3回までかかるようならば彼女の5冠はまずない。夫のドーピング疑惑は彼女にとってあまり影響がなさそうだ。(シドニーで26日未明、聞き手は遠藤繁)

[解説者の目]その他の記事 --------------------
[陸上=解説・宮川千秋氏/伊藤国光氏/新宅永灯至氏]
(9/30)「高速化に限界を露呈」=女子1万メートル、日本勢入賞ならず
(9/29)「高岡、優勝目指さぬ走りで高順位を」=男子5000Mで高岡寿成が決勝進出
(9/29)「400メートルリレー、3位も8位もあり得る」=男子400Mリレー、日本が決勝進出
(9/28)「マリオン・ジョーンズ、逆境に強さ見た」=女子200M、ジョーンズが金
(9/27)「弘山、吹っ切れた予選」=女子1万メートル、日本勢3人が決勝進出
(9/27)「伊東・末続、お互いが触発」=男子200メートル、伊東浩司と末続慎吾が準決勝進出
(9/25)「高岡、入賞で目標達成」=男子1万メートル、高岡寿成が7位
(9/25)「フリーマンの金は先住民族の誇り」=女子400メートルでフリーマンが優勝
(9/24)「室伏、初回のファールが影響」=男子ハンマー投げ、室伏広治は9位
(9/24)「得意の形で勝負した高橋」=女子マラソン、高橋尚子が金メダル
(9/22)「伊東、調整に成功」=男子100メートルで伊東浩司が準決勝進出
[サッカー=解説・金田喜稔氏]
(9/30)「大会通じてレベル上げたカメルーンに神様が味方」=決勝、カメルーンがPK勝ち
(9/27)「説明し難いカメルーンの底力」=準決勝はカメルーンとスペインが勝利
(9/24)「日本、守備システムの柔軟な変更が課題」=準々決勝、日本は米国に敗戦
(9/20)「日本、攻撃面の共通理解必要」=日本、ブラジルに敗れるも準々決勝進出
(9/18)「ブラジル、攻守バランス良いが精神面にもろさ」=ブラジル、南アにまさかの敗戦
(9/14)「勝ち点3の意味大きい」=日本、初戦で南アに逆転勝ち
[野球=解説・太田誠氏]
(9/27)「松坂に打線や守備のカバーがあれば」=日本、3位決定戦で韓国に敗れる
(9/25)「すばらしい豪州の観客」=日本、予選リーグを4位で突破
(9/23)「松坂、初回の四球が痛かった」=日本、韓国に延長で敗戦
(9/19)「黒木、緊張の中で冷静な投球」=日本、豪州に逆転勝ち
(9/18)「攻守に日本らしさ発揮」=日本、オランダに勝ち初白星
(9/17)「松坂、いいピッチングだった」=日本、米国にサヨナラ負け
[ソフトボール=解説・鈴木征氏]
(9/26)「日本、世界一米国と力は互角」=決勝で日本は米に敗れ銀メダル
(9/25)「チームのまとまりが良い」=日本、準決勝で豪州下し決勝へ
(9/23)「日本、守備が素晴らしい」=日本、NZに勝ち予選全勝
(9/20)「明日勝てばメダル見える」=日本、豪州に勝ち4連勝
(9/19)「快挙の殊勲は石川と監督」=日本、強豪・米国を延長で下す
[競泳=解説・野口智博氏]
(9/23)「日本チーム、よくやった」=女子400メートルメドレーリレーで銅メダル
(9/22)「中尾、粘りで勝った」=200メートル背泳ぎで中尾美樹が銅メダル
(9/22)「源、決勝進出のチャンス」=女子50メートル自由形で源純夏が準決勝進出
(9/21)「田中、やるべきことはやった」=女子200メートル平泳ぎで田中雅美が7位
(9/21)「山田、決勝で勝負挑むか」=女子800メートル自由形で山田沙知子が史上初の決勝進出
(9/20)「目標の泳ぎ達成、自信を」=女子200メートル平泳ぎで田中雅美が決勝進出
(9/19)「中西・三田、自分でレース仕掛けよ」=女子200メートルバタフライ、中西悠子と三田真希が予選突破
(9/19)「萩原、瞬発力が低下」=女子200メートル個人メドレー決勝、萩原智子は8位
(9/18)「モカヌが強すぎた」=女子100メートル背泳ぎ、中村真衣が銀メダル
(9/18)「山本は好調、荻原は自己更新を」=男子200メートルバタフライ、山本貴司が予選突破
(9/17)「中村、決勝はマイペースで逃げろ」=女子100メートル背泳ぎ、中村真衣が決勝進出
(9/17)「中村に金のチャンス」=女子背泳ぎ100メートル、中村真衣が予選突破
(9/16)「田島の銀は”大健闘”」=女子400メートル個人メドレーで田島寧子が銀メダル
(9/16)「田島、金狙いで勝負か注目」=女子400メートル個人メドレー、田島寧子が予選突破
[柔道=解説・上村春樹氏]
(9/22)「審判のまずい判定が金阻止」=男子100キロ超級、篠原信一は銀メダル
(9/21)「井上、パーフェクトで末恐ろしい」=男子100キロ級で井上康生が金メダル
(9/20)「吉田、勝たせたかった」=90キロ級、吉田秀彦が3回戦で負傷
(9/19)「心の成長でつかんだ金」=男子81キロ級で滝本誠が金メダル
(9/18)「日下部、金目指せる選手に」=女子57キロ級で日下部基栄が銅メダル
(9/17)「楢崎、ほんの一瞬で金が銀に」=女子52キロ級、楢崎教子は銀メダル
(9/16)「田村、集中力と経験の金」=女子48キロ級と男子60キロ級で田村亮子と野村忠宏がダブル金
[体操=解説・具志堅幸司氏]
(9/25)「塚原の失敗、精神面の問題」=男子種目別鉄棒、塚原直也は最下位
(9/24)「岩井、着地の乱れと表現不足」=男子種目別つり輪、岩井則賢は7位
(9/21)「塚原、気持ち整理つかず」=男子個人総合、塚原直也は18位
(9/18)「着地のライン越え多すぎ」=男子団体総合、日本は4位
[ビーチバレー=解説・相楽幸子さん]
(9/25)「高橋・佐伯、功績大きい」=高橋有紀子・佐伯美香組、3位決定戦に敗れ4位
(9/23)「準決勝の敗因はミス」=高橋・佐伯組、ブラジル組に敗れ3位決定戦へ
[自転車=解説・鈴木孝幸氏]
(9/22)「日本勢、苦戦も世界レベルに一歩」=ケイリン、太田・神山は決勝進出ならず
Copyright 2000 Nihon Keizai Shimbun, Inc., all rights reserved.