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(9/23)「準決勝の敗因はミス」=高橋・佐伯組、ブラジル組に敗れ3位決定戦へ
アトランタ五輪ビーチバレー日本代表・5位入賞、ソウル五輪6人制女子バレー日本代表・相楽幸子さん
 相楽幸子・アトランタ五輪ビーチバレー日本代表5位入賞 23日の高橋有紀子(小田急)・佐伯美香(ダイキ)組は米国のアネット・デービス、ジェニファー・ジョーダン組を下し日本初のベスト4入りを決めた。これまで前半の立ち上がりに硬さが見られた佐伯は今回はいいプレーをしていたし、ベテランで場数も踏んでいる高橋はプレーにばらつきがなく冷静だった。大きな声を出して戦っていたし、練習の成果をすべて出せた試合だった。特にこのデービス&ジョーダンを倒せなければ上に行けないことは分かっていたし、集中して取り組んできたはず。高橋・佐伯の歯車もぴったりだった。

 ジョーダンもこのところ調子が悪く、独特の力で前に出ていく感じがない印象だった。ただキューバ戦で負けていたところを立ち直っていく底力はあるので、高橋・佐伯としては最初で抑える作戦だっただろう。力で逃げ切った感じで、2人は息もあって完ぺきだった。

 高橋はアトランタ五輪の後、いろいろ苦しんだ。まだ佐伯と組み始めて2年しかたっていない。恐らくメダルを目指すことしか考えてこなかったと思うし、そのためにブラジルに4カ月合宿して新コーチを迎えた。準決勝まで残ってぜひメダルを、と思ったが、まず今はまだメダル獲得のチャンスが残っているのでこの機会を生かして3位になって欲しい。

 その準決勝は世界ランキング1位のアドリアナベアール、シェルダ組と当たってしまった。ただ上位に食い込んできた高橋・佐伯は確実に力も上がっているし、最初はブラジルに勝っていたのでいけるかな、と思った。ただシェルダがよく動いた。決してアドリアナベアールの調子が良かったわけではないが2人はお互いに信頼しあっていた。見ていて力の差はない、互角の戦いだった。ただ敗因はここというところでミスが目立ったこと。ディフェンス、レシーブが上がっていてさて得点のチャンスという時に点が入らない。攻撃しても簡単に拾われる、というのは「ミス」だ。そしてラリーが続いて相手を生き返らせてしまう。最後もシェルダが日本の攻撃をよく拾い上げていた。

 この互角の戦いを3位決定戦につなげるため、その要因にして欲しい。精神の切り替えが欠かせない。日本でもビーチバレーが盛り上がってきて、予選落ちした選手も注目している。高橋は気持ちに余裕があるようで、試合以外でも友達との交流を深めている。佐伯も高橋と一緒に動いてリラックスしている。

 決勝はオーストラリアのクック・ポットハースト組とアドリアナベアール・シェルダ組が対戦する。開催国でスタンドはオーストラリア一色になるだろう。人々を引きつける面白い試合になる。特にポットハーストはシドニー出身でバレー一家。彼女に注目が集まる試合になりそうだ。この2人は身長が高く181センチメートルと184センチメートルで強打をさく裂してくる。ブロックやレシーブでもどうしようもない強さをどのように対応するか注目したい。こういうムードにブラジルは戸惑うかも知れない。

 3位決定戦で高橋・佐伯はブラジルのサムエル・ピレス組と当たる。このブラジル2人はオーストラリアと対戦し敗れた方だが、それで良かった。日本にとっては幸運だが、どちらが勝ってもおかしくない。苦しくても頑張って欲しい。力は互角だ。特にあのシェルダは身長が165センチメートルしかなく、高橋と同じくらい。そのシェルダが意識しているほど良い動きをする選手が高橋なのだという。砂の上はコートなどとは異なるし使う筋肉も違う。ベスト4に160センチメートル台の選手が出ているのはインドアでは考えられないこと。若い人にも夢を与えているわけで、ビーチバレーの可能性をぜひ試合で見せて欲しい。(シドニーで23日夕、聞き手は遠藤繁)

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