 | | サッカー解説者・金田喜稔氏 |
サッカー解説者・金田喜稔氏 各グループの予選リーグ3戦目を見たが、ハードスケジュールのためどのチームも全般的に疲れが出ている。ブラジル戦の日本も後半がっくりと力が落ち、ゴールまでボールを運ぶ余力がなかった。それは南アフリカも同様だったのではないだろうか。2戦目のブラジル戦で力を出し切っていたのだと思う。その点、日本は1、2戦できっちりと勝ち点6を取っていたのがやはり大きかった。だからこそ、最後に勝利の女神が微笑んでくれたのだと思う。
日本はブラジル守備陣から強烈なプレッシャーをかけられたとき、パスがきちんとできなかったし、ボールを持つ味方選手に対する周囲からのサポートもできていなかった。そのような状態をブラジルに作られ、ボールを自分たちのものにできない展開になってしまった。ボールを自分たちのものにできないので選手たちは休むひまがなく、バテてしまっても仕方がないゲームだったといえる。
その意味で、自分たちがボールを奪ったときどのように攻撃を展開していくかについての共通理解が日本代表にはないのが問題だ。パスのつなぎ方やサポートの仕方などについての共通理解があれば、選手の出足も必然的に早くなる。これまでは個人の力で何とかしのぐことができたが、ブラジルのように強い相手からプレッシャーをかけられたときには攻撃がいきあたりばったりになってしまう。
そのような共通理解に基づく攻撃をやっていかないと、これからの決勝トーナメントは厳しい。準々決勝で対戦する米国は非常に良いチームだ。3試合にわたって90分間戦い続けるフィジカル面の強さには驚かされた。徹底してサイド攻撃を仕掛けてくるので、そこをいかに守るかが日本の準決勝進出のカギになる。
日本としては、ブラジル戦で出場停止だった中田英と森岡が戻ってくるというプラスもある。準々決勝の23日までの2日間、どうリフレッシュするかも重要だ。 |