NIKKEI NET
シドニー五輪2000
最新ニュース
競技別
解説者の目
五輪ビジネス
豪SMH紙から
連載・コラム
from シドニー支局
競技日程
選手紹介
競技会場
フォトギャラリー
国別メダル数
解説者の目
(9/17)「中村、決勝はマイペースで逃げろ」=女子100メートル背泳ぎ、中村真衣が決勝進出
日本水泳連盟競泳委員、武蔵野音楽大学講師・野口智博氏
 野口智博・日本水泳連盟競泳委員・武蔵野音楽大学講師 女子100メートル背泳準決勝の中村真衣(中央大)は予選でいい泳ぎを見せていたことに比べて、前半の入りが悪かった。今回、自己ベストを出して中村の持つ日本記録を上回った選手もいる。準決勝の泳ぎで気が付いたのは、ターン直後の浮き上がり始めで、普段よりも早く水をかき始めたのが気になった。手を振り上げた時、自分が思った以上に体が深いとその分だけ水の抵抗を受けることになる。その影響がタイムにも出ているような気がする。この点は明日18日のレース前のウオーミングアップで確認すればよい。

 関係者の話によれば、中村本人はまだ緊張していると言っているようだ。入場時の表情を見ても緊張を感じる。1分00秒70を出したダイアナ・モカヌ(ルーマニア)のことを特別気にしているようだが、自分のペースで逃げていけばいい。十分な調整を経て自己ベストを出せば相手に勝てる。中村は1分00秒50あたりを目指していると思うので、どのくらいタイムを出せるか注目したい。

 同じ種目に出ている稲田法子(早大)は今回、不調を吹っ切るレースができたように思う。中村についていく格好ではオーバーペースの泳ぎになってしまうので、体半分くらい差が付けられる程度の開きを維持して、後半の強さを出し切ればいい。決勝は同じ日本の代表でも中村と稲田はライバルになる。稲田のコーチも作戦を立てているはずだ。

 女子100メートル平泳ぎの田中雅美だが、準決勝での泳ぎは大きな泳ぎを意識する余り、テンポを上げることも忘れてはならない。後半は伸びてきたが、現在の状況でメダル獲得は厳しい。今出来る範囲で競技に臨むべきで、レースに集中するべきだ。ポイントは前半の泳ぎ。大きな泳ぎをしようと気にせず、ある程度のレースで入ることが大切だ。田中が日本記録を更新すれば次の種目となる200メートルへの気持ちが変わる。

 世界記録保持者のヘインズ(南アフリカ)は準決勝までの泳ぎを見て、力を出さないように温存している気がする。ただポウ(南ア)の方が調子は良く、2人の駆け引きにも注目したい。ここにクアン(米国)やコバチ(ハンガリー)などがもつれて表彰台争いは激しいものになるだろう。新記録を期待できるレースになると見ている。

 男子400メートル個人メドレー決勝に出場した谷口晋矢(中央大)は周囲のペースに巻き込まれた感じだ。特に力んでいた様子ではなかったので、五輪独特の流れの中でもつれたのかもしれない。午前の疲労が残っていたのだろう、平泳ぎでペースが落ちてしまったため自由形で巻き返すこともできなかった。女子100メートルバタフライ決勝の大西順子(ミキハウス)は本来のスピードを出せていなかった。58秒台を出すつもりだったのだろうし残念そうだった。もう少し頑張って欲しい。

 男子100メートル平泳ぎ決勝の北島康介(本郷高)は残念なレース展開だった。世界記録保持者よりも先に出る泳ぎをして、あきらめず4番についたという内容は本人の財産になる。2位や3位もあり得るという見せ場を作ったことは大きいし、胸を張って日本に帰国できる成績だ。ただ決勝に出ている選手を見比べると体形がまだ一回り細い。現在の完成度なら次の五輪まで期待が持てる存在だ。

 シドニー五輪はイタリアやルーマニアが強い。ただ米国やオーストラリアは狙った通りの結果がすべて出ているとは限らない。競泳3日目となる18日は萩原智子が女子200メートル個人メドレー、山本貴司が男子200メートルバタフライに出場する。この選手たちがどのくらいの位置でレースを進めるか、が後半戦への日本チームの雰囲気を決める。中村や稲田はぜひ表彰台に残って欲しい。(シドニーで、聞き手は遠藤繁)

[解説者の目]その他の記事 --------------------
[陸上=解説・宮川千秋氏/伊藤国光氏/新宅永灯至氏]
(9/30)「高速化に限界を露呈」=女子1万メートル、日本勢入賞ならず
(9/29)「高岡、優勝目指さぬ走りで高順位を」=男子5000Mで高岡寿成が決勝進出
(9/29)「400メートルリレー、3位も8位もあり得る」=男子400Mリレー、日本が決勝進出
(9/28)「マリオン・ジョーンズ、逆境に強さ見た」=女子200M、ジョーンズが金
(9/27)「弘山、吹っ切れた予選」=女子1万メートル、日本勢3人が決勝進出
(9/27)「伊東・末続、お互いが触発」=男子200メートル、伊東浩司と末続慎吾が準決勝進出
(9/25)「高岡、入賞で目標達成」=男子1万メートル、高岡寿成が7位
(9/25)「フリーマンの金は先住民族の誇り」=女子400メートルでフリーマンが優勝
(9/24)「室伏、初回のファールが影響」=男子ハンマー投げ、室伏広治は9位
(9/24)「得意の形で勝負した高橋」=女子マラソン、高橋尚子が金メダル
(9/22)「伊東、調整に成功」=男子100メートルで伊東浩司が準決勝進出
[サッカー=解説・金田喜稔氏]
(9/30)「大会通じてレベル上げたカメルーンに神様が味方」=決勝、カメルーンがPK勝ち
(9/27)「説明し難いカメルーンの底力」=準決勝はカメルーンとスペインが勝利
(9/24)「日本、守備システムの柔軟な変更が課題」=準々決勝、日本は米国に敗戦
(9/20)「日本、攻撃面の共通理解必要」=日本、ブラジルに敗れるも準々決勝進出
(9/18)「ブラジル、攻守バランス良いが精神面にもろさ」=ブラジル、南アにまさかの敗戦
(9/14)「勝ち点3の意味大きい」=日本、初戦で南アに逆転勝ち
[野球=解説・太田誠氏]
(9/27)「松坂に打線や守備のカバーがあれば」=日本、3位決定戦で韓国に敗れる
(9/25)「すばらしい豪州の観客」=日本、予選リーグを4位で突破
(9/23)「松坂、初回の四球が痛かった」=日本、韓国に延長で敗戦
(9/19)「黒木、緊張の中で冷静な投球」=日本、豪州に逆転勝ち
(9/18)「攻守に日本らしさ発揮」=日本、オランダに勝ち初白星
(9/17)「松坂、いいピッチングだった」=日本、米国にサヨナラ負け
[ソフトボール=解説・鈴木征氏]
(9/26)「日本、世界一米国と力は互角」=決勝で日本は米に敗れ銀メダル
(9/25)「チームのまとまりが良い」=日本、準決勝で豪州下し決勝へ
(9/23)「日本、守備が素晴らしい」=日本、NZに勝ち予選全勝
(9/20)「明日勝てばメダル見える」=日本、豪州に勝ち4連勝
(9/19)「快挙の殊勲は石川と監督」=日本、強豪・米国を延長で下す
[競泳=解説・野口智博氏]
(9/23)「日本チーム、よくやった」=女子400メートルメドレーリレーで銅メダル
(9/22)「中尾、粘りで勝った」=200メートル背泳ぎで中尾美樹が銅メダル
(9/22)「源、決勝進出のチャンス」=女子50メートル自由形で源純夏が準決勝進出
(9/21)「田中、やるべきことはやった」=女子200メートル平泳ぎで田中雅美が7位
(9/21)「山田、決勝で勝負挑むか」=女子800メートル自由形で山田沙知子が史上初の決勝進出
(9/20)「目標の泳ぎ達成、自信を」=女子200メートル平泳ぎで田中雅美が決勝進出
(9/19)「中西・三田、自分でレース仕掛けよ」=女子200メートルバタフライ、中西悠子と三田真希が予選突破
(9/19)「萩原、瞬発力が低下」=女子200メートル個人メドレー決勝、萩原智子は8位
(9/18)「モカヌが強すぎた」=女子100メートル背泳ぎ、中村真衣が銀メダル
(9/18)「山本は好調、荻原は自己更新を」=男子200メートルバタフライ、山本貴司が予選突破
(9/17)「中村、決勝はマイペースで逃げろ」=女子100メートル背泳ぎ、中村真衣が決勝進出
(9/17)「中村に金のチャンス」=女子背泳ぎ100メートル、中村真衣が予選突破
(9/16)「田島の銀は”大健闘”」=女子400メートル個人メドレーで田島寧子が銀メダル
(9/16)「田島、金狙いで勝負か注目」=女子400メートル個人メドレー、田島寧子が予選突破
[柔道=解説・上村春樹氏]
(9/22)「審判のまずい判定が金阻止」=男子100キロ超級、篠原信一は銀メダル
(9/21)「井上、パーフェクトで末恐ろしい」=男子100キロ級で井上康生が金メダル
(9/20)「吉田、勝たせたかった」=90キロ級、吉田秀彦が3回戦で負傷
(9/19)「心の成長でつかんだ金」=男子81キロ級で滝本誠が金メダル
(9/18)「日下部、金目指せる選手に」=女子57キロ級で日下部基栄が銅メダル
(9/17)「楢崎、ほんの一瞬で金が銀に」=女子52キロ級、楢崎教子は銀メダル
(9/16)「田村、集中力と経験の金」=女子48キロ級と男子60キロ級で田村亮子と野村忠宏がダブル金
[体操=解説・具志堅幸司氏]
(9/25)「塚原の失敗、精神面の問題」=男子種目別鉄棒、塚原直也は最下位
(9/24)「岩井、着地の乱れと表現不足」=男子種目別つり輪、岩井則賢は7位
(9/21)「塚原、気持ち整理つかず」=男子個人総合、塚原直也は18位
(9/18)「着地のライン越え多すぎ」=男子団体総合、日本は4位
[ビーチバレー=解説・相楽幸子さん]
(9/25)「高橋・佐伯、功績大きい」=高橋有紀子・佐伯美香組、3位決定戦に敗れ4位
(9/23)「準決勝の敗因はミス」=高橋・佐伯組、ブラジル組に敗れ3位決定戦へ
[自転車=解説・鈴木孝幸氏]
(9/22)「日本勢、苦戦も世界レベルに一歩」=ケイリン、太田・神山は決勝進出ならず
Copyright 2000 Nihon Keizai Shimbun, Inc., all rights reserved.