 | | サッカー解説者・金田喜稔氏 |
サッカー解説者、金田喜稔氏の目 14日の日本チームは立ち上がりが固かったようだ。ただ「最初」というのはどこの国でも固くなるもので大したことではない。トルシエ監督の考え方としては、相手のリズムをつかむ中盤で中村俊輔を左サイドから元のセンターの位置に戻すという方法なのだろう。対クウェート戦、対モロッコ戦双方を通じてはまっていた手法だが、その積み重ねで得た今回の勝利は意味がある。最初の試合で勝ち点3を取れた、ということの意味は大きいし素晴らしい出来だと言いたい。
現場からは選手の仕上がりも良く、1人1人を見てもいいとの話を聞いていた。相手のシュートミスに助けられた、との見方もあるが捕まえきれないことはどこの国でもある。そこでシュートが決まらないならその程度の力というだけのことだ。次回が戦いやすいとはいえ、油断しないことだ。ブラジル戦で「引き分け以上」が決勝進出の条件になってしまうことは避けたい。
次回の対戦相手、スロバキアはブラジルに負けており、後に引けないという迫力で押してくる。この必死さに負けないことが日本には必要だ。今回の勝利で日本はメダル確実、と騒がれるだろうが選手側が報道により妙なプレッシャーを感じずにいることが重要だ。冒頭15分から20分で審判の癖をつかみ、その癖を相手チームはどう理解してゲームを進めてくるのかといった点を見極めておくようにならなければならない。
14日までの予選リーグの結果を勘案すると、金メダル候補はスペイン、イタリア、ブラジル、そしてここに日本を加えたい。韓国はスペインに圧倒されていてだめだった。アジアでは力とスピードでねじ伏せてくるチームだが、自分たち以上の能力を対戦相手が示すと、欧州チームの相手もできないことが分かりさみしさを感じている。よく言えば世界を見据えて、韓国チームの監督が中盤をつなぐチーム作りに力点を置いているのかも知れないが、ゴールを決める力がないと結果として得点に結び付かない。重要なのは攻撃力だ。
この点で言えばスペインのホセ・マリ選手がスピードや力強さで抜きんでている。
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