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“脱出”50万人、混雑避けて海外へ・シドニースパート(4)
警備が日増しに厳しくなる中、国際線ターミナルに向かうシドニー市民(シドニー空港)
 各国からの選手団や観光客でごった返すシドニー空港。最近目立ち始めたのが、五輪を避けて国外に脱出しようとする市民の姿だ。

 「五輪期間の予定は日本旅行」。日本行きの超格安チケットを買ったばかりの大学生、リサ・ミドルトンさん(24)はにっこり。開会式の3日前にシドニーを出発して、東京や大阪を旅行するという。

 日本航空は五輪の開幕時期に合わせて、選手や観光客を運ぶシドニー行き臨時便を10便程度運航する。本来は空席のまま帰国するはずだった臨時便を通常の約3分の1にあたる500豪ドル前後(約3万円)で売り出したところ大当たり。「このチャンスを生かして日本を旅行したいという地元の人たちが殺到した」(日航シドニー支店)

 シドニー五輪の公式スポンサー、豪アンセット航空の調査では市民の7人に1人(約50万人)が五輪中にシドニーを離れるという。

 空港当局の予想でも開会式当日の15日に出国する人はいつもの4割増の1万3000人にもなる。1日40万人にもなる人出、交通規制や物価の上昇――。そのうえ国際オリンピック委員会(IOC)の招致疑惑などのスキャンダルもあり、国際的な注目度とは裏腹に、一部には「五輪はうんざり」という声もある。(おわり)

 この連載は大石信行、串田孝義、剣持常幸が担当した。

[2000年9月8日/日本経済新聞 夕刊]

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