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ようこそわが街へ、選手を誘致し地域に活気・シドニースパート(2)
ウクライナのトライアスロン選手(左2人)を歓迎するアルベリー市民
 シドニーから南西に583キロ離れたニューサウスウェールズ州境のアルベリー市。3週間前、聖火リレーの通過に沸いた人口5万人の町が、五輪選手のキャンプ地として再び活気づいている。

 スペイン、カザフスタン、バルバドスのほかウクライナは最大165人の選手・役員を送り込む。マレ川の州境を挟んで隣り合うビクトリア州ウドンガ市と共同で5年がかりの誘致活動に取り組んだ成果だ。

 田舎町といってもスポーツ王国オーストラリア。地元のクラブ施設に何でもそろう。柔道の「タタミ」風マットもある。環境の良さに「ウクライナの選手は、試合の2、3日前までここで練習してシドニーへ出掛けていくよ」と誘致責任者のグレアム・ヒックス氏(53)は胸を張る。

 多民族国家らしく、約200人のウクライナ人コミュニティーが同地にある。「第2次世界大戦後、共産主義、ナチズムを逃れた移民キャンプがあった」と話すピーター・ブトコ氏(56)は、5歳だった1949年に渡豪した。

 「故郷を知らない若い者も増えてきたが、シドニー五輪の選手を迎えて久しぶりに地域の心が一つになる。うれしいね」

 ビッグビジネスとは一味違う、手作り感。8―10日にウクライナ祭を開き、同国伝統の「ブレッド・アンド・ソルト(塩をのせたパン)」で歓迎のもてなしをする。

[2000年9月6日/日本経済新聞 夕刊]

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