NIKKEI NET
シドニー五輪2000
最新ニュース
new競技別
new解説者の目
五輪ビジネス
豪SMH紙から
みどころ・コラム
from シドニー支局
競技日程
選手紹介
競技会場
フォトギャラリー
国別メダル数
みどころ・コラム
田島寧子(競泳)、最強布陣の「火付け役」・スタンバイOK、日本のエース
シドニー国際空港に4日、到着した田島〔共同〕
 競泳初日の16日は田島寧子(日体大)にとって、また代表チームにも大きな意味を持つ。午後7時(現地時間)に始まる一発目の決勝種目、女子400メートル個人メドレーに今季世界1位の19歳が予選上位で登場するはずだ。表彰台の上に立てば、メダルラッシュを期すチームが勢いづく。

 五輪初出場で、しかもトップバッターの大役を担うが、そんな重責にも全くおくするところがない。プレッシャーとは無縁だ。

 昨年8月のパンパシフィック選手権。大会を前に会場のシドニー国際水泳センターで「私がドーンとチームの火付け役になる」と力強く宣言した。わずか0秒33差で優勝に届かなかったものの、銀メダルを獲得。チームが活気づいた。

 彼女の持ち味は、何と言ってもこの物おじしない性格と、強気で積極的なレースができる点にある。さらに、「だれにも有無を言わせないスタミナ」(200メートル個人メドレー、背泳ぎ代表の萩原智子を指導する神田忠彦コーチ)が武器だ。

田島のレース予定
16日(土)女子400メートル個人メドレー
17日(日)同400メートル自由形
18日(月)同200メートル個人メドレー予選、準決勝
19日(火)同決勝
 バタフライと背泳ぎ。前半2種目の速さは世界一と言っていい。2年ぶりに自己の日本記録を塗り替えた4月の代表選考会では前半、世界記録を0秒35上回るハイペースで折り返した。しかし、苦手の平泳ぎで大きくタイムをロス。この種目だけで、世界記録保持者の陳妍(中国)より4秒ほど遅い。最後の自由形はそん色ないから、平泳ぎでのロスをいかに切り込めるかが、本番への課題だった。

 今月初めまで1カ月に及ぶ米国での高地トレーニングで、もう一段のスタミナ強化と「疲れのたまりにくい平泳ぎから、スピードの出る平泳ぎ」(藤森善弘コーチ)へ、フォームの改良に力を注いできた。5日、シドニーからアデレードに移動した田島は、本番に備えて最終調整に入った。

 最大のライバルは2年前の世界選手権銀メダリストで、今季2位のタイムを持つウクライナのヤナ・クロチコワ(18)だ。タイムも田島の自己ベスト4分39秒13と0秒65しか違わない。藤森コーチは「本番は4分35、36秒が勝負」と見る。「目標は世界新を出して金メダル」と言い続けてきた田島が、夢の大舞台で頂点を目指す。(磯貝守也)

[2000年9月6日/日本経済新聞 朝刊]

Copyright 2000 Nihon Keizai Shimbun, Inc., all rights reserved.