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シンクロチーム、打倒ロシアへ力で勝負・スタンバイOK、日本のエース
日本チャレンジカップのエキシビションで演技する五輪チーム(8月)
 8月中旬、宮城県で開かれたシンクロナイズドスイミングのチャレンジカップ。大会にエキシビションで出場した五輪代表のチーム・テクニカルルーティン(規定演技)を見つめる場内が一瞬、静まりかえった。

 背筋をピンと伸ばし、手の指先まで力を込めた8人の選手たちが、そろって一礼する時だ。礼に始まり礼に終わる演技のテーマは「空手」。副将役の神保れいは「五輪でも会場の空気を制したい」と力強い。

 ロサンゼルスから4大会連続銅メダルの日本にとって、シドニー五輪は節目の大会になるだろう。米国、カナダによる壁が厚く、2位以上を狙えない時代は終わった。1997年ワールドカップ以降、国際大会のデュエット、チームで常に2位を確保、今年4月の予選会も2種目ともに2位で通過した。アトランタ後、女王の座へと駆け上がったロシアと表彰台の頂点を争える位置にいる。

 合言葉は打倒ロシア。手足が長く、伝統のクラシックバレエを生かした表現力が武器のロシアと同じ土俵で戦っても勝ち目はない。日本はスポーツとしてのシンクロをアピールする道を追求してきた。五輪用のプログラムで臨んだ予選会の評価も自信につながった。「スポーツの持つエネルギー、そう快さを前面に出した我々の方向性に間違いはなかった」と金子正子シンクロ委員長。

日本が出場する試合日程
24日(日)デュエット・テクニカルルーティン
25日(月)同フリールーティン予選
26日(火)同決勝
28日(木)チーム・テクニカルルーティン
29日(金)同フリールーティン決勝
 予選会後、強化合宿は5次に及ぶ。演技を手直しし、筋トレなど陸上トレーニングでこれまで以上に力強く、スピードあふれる動きに磨きをかけてきた。トレーニングの指導に当たったトレーナーの白木仁・筑波大助教授は「体作りは順調。シンクロ選手とは思えないほどたくましくなった」と手ごたえを感じている。

 7日まで続く第5次合宿は終盤を迎えた。本番をにらんでデュエット、チームともに規定、自由の演技をそれぞれ初めから終わりまで通して演じ、作品の完成度を高めている最中だ。

 代表選手のドーピング(禁止薬物使用)違反で揺れたロシアへの姿勢も変わらない。井村雅代ヘッドコーチは「最後まで正面からぶつかっていく」と力を込める。観衆を味方に付けられれば、挑戦者・日本に大きな追い風が吹く可能性もある。(磯貝守也)

[2000年9月4日/日本経済新聞 朝刊]

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