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斎藤春香(ソフトボール)3番の自信、雪辱期す・スタンバイOK、日本のエース
アトランタ五輪では4本塁打、9打点をあげた斎藤(右)(左は宇津木監督)
 正式種目に採用されたアトランタ五輪で3打席連続本塁打を記録。4本塁打、9打点で2部門のトップに輝くなど、斎藤春香(30、日立ソフトウェア)は世界でも有数の強打者だ。

 ソフトボールは投手と打席の距離が約12メートルと短い。タイミングが取りにくいために、ボールにバットをぶつけるような打撃になりがちだが、斎藤はバットを振り抜くことができる。

 大きな背番号「26」は、26歳で迎えた前回(4位)の名残。シドニーでその雪辱を期す。体力強化も終え、調整は最終段階に入った。「あとは本番に向けてのコンディション作りと、打撃の本当に細かい部分だけ。13年もやっていれば、方法はわかっている。1日1日集中して、全力を尽くすだけ」

 チームも先月末、五輪初戦で当たるキューバを招待して試合を行い、情報収集を行うなど準備万端。互いの長所短所を探りながらの戦いだったが、2戦2勝と危なげなかった。海外遠征や8度の強化合宿を精力的にこなし、8日の壮行会後、シドニーへ乗り込む。

ソフトボール試合日程
<予選リーグ>
9月17日キューバ戦
18日中国戦
19日米国戦
20日豪州戦
21日カナダ戦
22日イタリア戦
23日ニュージーランド戦
<決勝トーナメント>
25―26日(上位4カ国)
 アトランタで優勝し、この2年間無敗を誇る米国が一歩抜きん出ているが、それを追う豪州、日本、中国の差はわずか。2年前の世界選手権で3位に入った日本がメダルを獲得する可能性は十分で、金メダルから4位まで紙一重の勝負が続く。

 行く手には米国のフェルナンデスやスミス、中国の王などの剛腕エースが立ちはだかる。特にフェルナンデスは今季5試合連続で完全試合を達成するなど、絶対的な存在だが、彼女たちを打ち砕かないことにはメダルは奪えない。「日本リーグで対戦してお互い手のうちを知り尽くしている。だまし合いになるだろうけど、打つ自信はあります」

 現在、4番の宇津木麗華がスランプ。前回、母国・中国の許可が得られず直前で出場できなかった経緯もあり、右肩を手術した焦りや責任感の強さと相まって気持ちが空回りしている。それだけに3番斎藤の責任は重大。斎藤が活躍すれば、姉のように慕う宇津木の負担も軽くなる。(中越博栄)

[2000年9月3日/日本経済新聞 朝刊]

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