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アルタモノワ(バレー、ロシア)・出番待つ世界のスーパースター(6)
 190センチ台がずらりと並ぶバレーボールのロシア女子代表。世界一の高さを誇るこのチームにはシャチコワ(元日立)、ゴーディナ(元NEC)ら、かつてVリーグでプレーした、日本のファンにもなじみの選手が多い。

 レフトのエース、エフゲニア・アルタモノワ(25)も東洋紡に在籍した。高い打点からの強打とともに、すらりとしたスタイルとクールな容ぼうで今なお人気がある。

 来日時はまだ19歳。しかし16歳からナショナルチームでプレーしてきた天才肌のアルタモノワは、当時から、打つだけではないオールラウンダーとしての資質を身につけていた。「サーブレシーブの安定性など、攻守のバランスがとれている点は世界ナンバーワン」と東洋紡・柳本監督は評価していた。

 ワンプレーへの集中力、食生活を含めた試合への取り組み方。そうした「プロ」としての彼女の言動はチーム力の底上げにつながった。自らも日本のバレーからレシーブなどを学んだ。そしてラストシーズンの1999年に初優勝。あまり感情を表さない彼女が涙を流し、チームメートからの「生まれて初めて」の胴上げを経験し笑顔を見せた。

 その攻撃力は磨きが掛かっている。191センチの長身と長いリーチを生かした高い打点から破壊力十分のスパイク、ジャンプサーブを打ち込む。瞬時の判断で軟攻に切り替えられる柔軟性も兼ね備えてきた。柳本監督が「さらに速い攻撃をマスターしてほしい」というように、まだ伸びる余地を残している。

 二度経験した五輪では苦い思い出しか残っていない。「悔しさより喜びの方が涙が出る」というアルタモノワ。宿敵キューバの五輪三連覇を阻むことが最大の目標になる。(土田昌隆)

エフゲニア・アルタモノワ  1975年7月17日、ロシア生まれ。91年日本でのW杯で国際大会デビュー。97年ワールドグランプリ優勝時にベストスコアラー、ベストアタッカー賞。欧州選手権は3度制しているが、2度の五輪は2、4位に終わっている。Vリーグ東洋紡に95年から4年間在籍した。191センチ、74キロ。

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